メタボリックシンドローム(内臓肥満症候群)リスク判定基準のひとつが男性ウェスト85cm以上。
最近マスコミで賑々しく「メタボリックシンドローム」という言葉が飛び交っています。
とても簡単に言えば、内臓肥満によって様々な生活習慣病発症リスクが高まっている状態のことを「メタボリックシンドローム」といいます。
この内臓肥満のリスク判定の指標が男性ウェスト85cm以上なのです。
欧米に比べ、日本人の肥満は軽度にもかかわらず、生活習慣病の合併頻度が高く、その原因が内臓脂肪の分布にあることが分かってきたのです。
つまりお腹あたりの内臓脂肪の量が疾病リスクと明確に相関しているということなのです。
かなりの割合で男性は「かーるくやばい」ことになります。
内臓脂肪を減らすには食事量・栄養バランスの見直しと適度な運動による活動代謝のアップや基礎代謝の活性化・維持が必要なのですが、簡単に言えば「ダイエット」ということになります。
厚生労働省は2008年より保険組合を通じて組合員(特に40歳以上に重点)
のメタボリックシンドローム予防・改善管理を義務づける施策を開始します。
健康管理にどちらかというと無関心であった男性陣(特に40歳以上の親父族)に対してダイエットを指導するというプレッシャーがかかることになります。
健康ビジネス業界ではここぞ!とばかり一斉に男性に向けたダイエット商品・サービスが立ち上がり出しました。
実のところ男性向けのダイエットは3年前までは一部を除けばほとんど無かったマーケットです。ダイエットといえば女性向けと言っても過言ではなかった。
日本の学校教育に欠けているものがあるとすれば
・コミュニケーション
・お金の儲け方
・健康管理
の3つではないかと思っているのですが、女性の場合は「美と健康」の結びつきの延長で比較的健康意識を高く持つ機会が多いのに対して、男性はどうしても仕事中心的なライフスタイルで享楽的な機会が多い。
先の国民栄養調査をみても女性は年々スリムになってきています。(あまりダイエットを必要としない方向に向かっています)
果たして「ウエスト85cm以上男性マーケット」=男性ダイエットマーケットはどのような展開をみせるのでしょうか?
ダイエット食品市場が約1千億円強、広義でのダイエット市場は約1兆円と言われています。男性ダイエットがどんなインパクトを持つか楽しみでもあります。
このマーケットの動向は今後もレポートしていきます。
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2015.07.17
2009.10.31