私は、ブランディング、すなわち 「ブランドを構築すること」 はどういうことかを説明する場合、次の3点をお話します。 ・そのブランドを知っている人を増やす →ブランド認知向上 ・そのブランドに固有のイメージを結びつける →固有のブランド連想形成 ・そのブランドに対する信頼・好意を高める →ブランド信頼、ブランド好意向上
要するに、あるブランドが、多くの人に知られていて、
そのブランドの名称やロゴなどが特定のイメージを喚起し、
さらに、ブランドに対して人が信頼や好意持っている場合、
そのブランドはブランド構築に成功している状態だと言えます。
ただ、商品によってはすべての人に知られる必要はなく、
その商品を買ってくれそうなターゲットユーザーに知られて
いるかどうかがポイントですね。
まいどベタな例ですが、
「吉野家」
はブランド構築に成功していますよね。
ターゲットユーザーの男性なら誰でも知っている名称であり、
吉野家といえば、「牛丼」という固有のイメージを喚起し、
品質に対する信頼や好意度は非常に高い。
米国産牛肉が手に入らない時期、あえて固有のイメージで
あった「牛丼」の販売を中止したのは、ブランドに対する
信頼、好意を失わないためだったことはご存知でしょう。
さて、このブランディング、基本的に
「広告・広報」
といったマーケティング・コミュニケーションによって実施
されてきたわけですが、近年はインターネットの活用が
ますます重要になってきていることは、いまさら言うまでも
ないことですよね。
特に新興企業が、新たにブランドを構築しようと思ったら、
ネットの活用が不可欠です。
以前、
「検索されないものは存在しない」*
というテーマで拙文を書いたことがありますが、
ユーザーのほとんどが「検索」によって情報を見つけ出す時代、
ネットでの存在(プレゼンス)が低いのは致命的です。
ですから、ネット上に自社に関連したさまざまな情報をアップ
しておくことによって、できるだけユーザーの目に見える機会を
増加させる努力が必要になってきます。
まあ、一番効果的なのは
「毎日ブログ書きましょう」
ということなんですが・・・
こうすることで、自社の認知度を向上させていくことができます。
特に、ネットの場合、一度アップされた情報は半永久的に
露出され続けること。これは、一瞬目の前を通過するだけで、
ほぼ2度と見られることのない従来のマスメディア広告と決定的に
違うメリットです。
また、自社に対して固有のイメージを結びつけることも、
ネットでは比較的容易です。
有効なのは、いろいろ検索してみてまだ手垢のついていない
独自の言葉を探し出して、それを自社のイメージの核
(コンセプト)に据える方法。
要するに、他社があまり使っていない言葉を自社でガンガン
使っていけば、最小の努力で、固有のブランド連想が強化
できるというわけです。
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2007.06.21
2007.06.27
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。