「お好み焼きソース」は当然、お好み焼きが食べられなければ消費されない。メーカーの売上げはお好み焼きそのものの需要に左右されることになる。徹底した集中化で需要拡大を図るオタフクソースの戦略を見てみたい。
<離乳食が終わったお子さまに…「1歳からのお好みソース」>
http://www.otafuku.co.jp/corporate/news/2008/20080901_1.html
同社のニュースリリースは9月1日の発表であるが、11月3日の日経新聞の地域総合面に「ご当地ニューフェース」として、紹介された。
同商品は<3歳くらいまでは、塩分の高いもの、濃い味、刺激の強い味はできるだけ避けた方が望ましい>として、塩分を30%カットし、さらに<アレルギー特定原材料25品目不使用>という配慮もしているという。
そもそもなぜ、1歳児にお好み焼き?と考えてしまう人も多いだろうが、<野菜をたっぷりとることができ、栄養バランスが良い・苦手な食材を細かく刻んで入れることができる>などの理論武装も完璧だ。今後、この離乳食を終えた層に対する普及・拡大に力を注いでいくのだろう。
徹底した集中化行い、そのセグメントでの需要拡大を図る。さらに、セグメントを細分化して、伸びシロのあるところを探す。オタフクソースの戦略から学ぶところは多い。
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2008.11.11
2009.07.30
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。