「人は見た目が9割」という本がベストセラーとなったのは3年前。先日、NHKの番組で会社はその「見た目」で売上が左右されるのかを実際の事例をあげて特集していました。もちろん、人と同じで中身があっての見た目ですが、とことん追求するとどうなのか。非常に興味深いところです。
先日、NHKの番組で福井鋲螺という会社を特集していました。
「会社は見た目が9割」というタイトル。
なんだかどこかで聞いたコピー!
そう、3年前にベストセラーになった本のタイトル「人は見た目が9割」を会社に準えたもの。
この会社、元々技術に定評があります。
携帯電話やメガネの軸、パソコン、婦人靴のヒールの底、ギターなどに使われる金属ネジを進化させ、あらゆる使い勝手に対応してきた創造力と技術力を売りにしている会社です。
年に100億円ほどの売り上げがある会社のようですが、
社長がある事をきっかけに
社屋、工場、全てを造りなおして
社員にも制服を格好よくして
スーツの着こなしなどをセミナーで教えたりしたら
売り上げが3年で20%アップしたというのです。
それだけでなく、
顧客からのクレームも無くなり
製品のミスもほとんどなくなったそうです。
すごい事ですよね。
その大変革のきっかけとなったのが
新人女子社員の「こんな汚い会社」という一言によるショックと
ヨーロッパの取引先の社長のかっこ良さに衝撃を受けた事だったそうです。
人が服装や外観を極めると、
こんなに周りを感動させることができるのかと実感したといいます。
それから
自分も身だしなみに気をつけて
会社の見た目の大改革をして
テレビに出演されている打本社長、すごくお洒落でステキでした。
さて、この会社、社長や社員の見た目だけでなく、社屋もまるでリゾートホテルのよう!
ガラス張りの床にバーカウンターがある町工場なんて考えられません。
そんな気が引き締まる状態であれば、ネジ部品もなくなることはなく、なくなってもすぐに見つかるというのです!
つまり、打本社長が言うのは「見える化」が重要だということです。
小さな小さな部品だからこそ、それを宝石のように輝かせる!
そんな環境を整えることで、社員がワクワクする会社の雰囲気となる。
それによって経営者が何も言わなくても、社員は自然と頑張ってくれる。
そんな流れを作るのが、経営者の役目とおっしゃっていました。
そんな番組が流れたのが、10月12日です。
まさにこの番組が放映された同じ時期、たまたま長野市内の技術者がほとんどを占める優良企業で講演をしました。
750名の社員から希望者を募り、250名の参加でした。
事前に役員2名、管理職1名が見た目を変え、そのBefore&Afterの写真を使っての講演でした。
しかも、東京からヘアデザイナーを同行し、その場でヘアカットを施し、変身させるという、まるでテレビの亭主改造計画のようです。
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2010.03.29
2015.02.03
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役
「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。