私は若い頃、 フィールド調査員 の仕事を2年ほどしていた時期があります。
関東の様々な小売店(GMS、スーパー、コンビニ、
ドラッグストア、化粧品店、タバコ店など)を訪問して
消費財の売れ行きを調べるのです。
この仕事をしているフィールド調査員は、
全国に配置されていましたが、私は
「リリーフ要員」
という役割。
つまり、人手が足りないところに派遣される
お助け部隊でした。
業務遂行には、
高度な調査技術や豊富な商品知識が必要で、
一人前にこなせるようになるまで結構大変でしたが、
ひとつ、おいしい点がありました。
それは、現場での作業時間はおおむね
朝9時過ぎから夕方4時くらい
まで。
残務処理があるとはいえ、
毎日ほとんど残業がなかったのです。
なぜ作業時間が短いのかというと、
お店のオープン前後から調査を開始して、
夕方、お客さんで混み始めるまえに終了する
必要があったからです。
しかも、毎日オフィスに行く義務がなく直行・直帰。
オフの時間がたっぷりありました。
(地方在住の調査員は、そもそも東京の事務所に
通勤できませんから)
さて、以上は実は前振りです。
長くてすいません。
当時私は独身でしたが、
結婚されている調査員の方の中には、
毎日欠かさず夕食を家族で囲むという方がいました。
仕事が終わってまっすぐ帰れば、
5時、6時には自宅に戻れますからね。
そんなわけで、家族みんなと
とても仲が良かったその調査員のおじさんは、
中学生の娘といまだに一緒にお風呂に入っている
という話をしていたのを覚えています。
当時独身の私にはよくわかりませんでしたが、
現在中3の娘を持つ身となってみると、
一緒にお風呂に入るなんてとても考えられません。
年頃の娘は基本、親父を避けるものですからね。
ちょっと悲しいですが・・・
そもそも、年頃の娘は、
なぜ父親を避けるのでしょうか?
特に「親父のにおい」を毛嫌いしますよね。
次の実験にそのヒントがありそうです。
スイスのベルン大学、米国シカゴ大学などが
行った実験です。
まず何人もの男性に、
同じTシャツを数日間続けてもらいます。
(男性のにおいがたっぷり染み付きますね)
そして、そのTシャツを複数の女性にかいでもらい、
好ましいと感じたものを選んでもらうのです。
(被験者の女性にとっては、あまり楽しい実験では
なさそう・・・)
個々人の体臭は、
「HLA遺伝子(MHC遺伝子)」
で決まることがわかっているそうですが、
実験結果によると、女性は、
自分と近い遺伝子を持つ男性のにおい
を避ける傾向にあることが確かめられたそうです。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2009.10.27
2008.09.26
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。