スコットランド生まれの超イケメンなミュージシャン、ベン・イエレンの甘く切ないボーカルがテレビから流れてきた。画面には、ずらりと揃った便器が次々と汚れを洗い流していく映像が。松下電器のトイレ「アラウーノ」のCMであった。
ヒット商品が作れない。工夫のしどころがもう無い。そんな声がよく聞こえる。
確かに、前述の通り、多くの製品がコモデティー化した今日、革新的な大ヒットを作り出すことは容易ではない。しかし、まずは生活者のニーズに目を向け、耳を傾け、固定概念と常識にとらわれない革新に果断に取り組むことで、当たり前なことしか考えられないようなトイレの便器ですら、イノベーションが起こせるのだ。
アラウーノに学ぶところは大きい。
参考:松下電器 アラウーノ商品サイト http://national.jp/sumai/toilet/alauno/
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2008.10.15
2009.05.12
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。