毎日のように職場で開かれるビジネスの会議。 この仕事上の会議に種類があるのをご存じだろうか?
最近、会議ファシリテーションという言葉がはやっている。
しかし、ビジネスパーソンの皆さんは、普段なにげなく開催、参加している会議の意味を考えたことがあるだろうか?
実際には「こんな無駄な会議・・・」「どうせ、また上役の一人舞台」「意味ねぇ会議」などと考え、グチをこぼすところで終わっていないだろうか?
会社によっては、6時間会議、8時間会議などの超長時間会議が強いられているケースもあるだろう。
このように会社や主催者によって、会議の目的や形態はさまざまで、
その良し悪しも、ここで一概に語ることは難しい。
しかし事実として企業で行われている会議の種類としては、
大きく以下の会議に分類されるのではないだろうか。
そして、その会議の種類があることを、社内全員が理解をして、
今日の会議はどれに相当するのかを、全員で確認できる文化を
構築することが、会議ファシリテーションの一歩ではないだろうか。
(1)意思決定型会議
→リーダーが意思決定を行う上で多くの意見聴取し、最終的な
意思決定を行うための会議。極力リーダーは最後まで自分の意見は
述べず、意見を引き出すことに注力する。
(2)指示命令会議
→経営者や役職者が、指示命令をする会議。
基本的に下の意見は聞かない。聞いても部下が意見を
言える雰囲気ではない。
これである程度満足する上役もいれば、
「なんでウチの連中は、何も意見がないんだ」と、
自分で言えない空気を創っておきながら、
自分が空気を読んでない上役がいる場合に発生するケースもある。
(3)ブレイン・ストーミング型会議
→良いアイディアを創出する会議。日本人は苦手。企画会議等に多い。
ブレストのルールを知る必要がある。
※この会議のパターンが日本で多くなることを個人的には望みたい。
(4)コーチング型会議
→会議とは名ばかりで実は上司が部下を教育する場。
上司が様々な質問を浴びせ、本人に深く考えさせる。
時には緊張感を持たせ、切迫感をあおることもある。
(5)連絡型会議
→仕事の進捗や結果等、重要事項について、対面で情報を共有する。
単なる情報共有のケースもあるが、場合によっては、主従関係で、
主が従に対して進捗度合いなどを詰め寄るケースもある。
(6)本質問題発見・解決会議
→問題が発生した場合など多くの脳を使って問題を解決する。
時に緊急収集される場合がある。論理思考力が必要だ。
品質問題などが代表例である。
前述したように、各会社の各会議が適切かどうかは、ここでは
判定できないが、少なくとも世の中に上記のような会議が存在し、
今この瞬間も、日本全国で行われているということを知っている
だけでも、会議の主催、会議への参加の意義も少しは
見えてくるのではないだろうか。
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2009.06.02
2020.08.18
株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長
http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員