「120%のデカ目革命」。株式会社バンダイナムコゲームスが先月末に投入したアーケード用シールプリント機は、被写体の目だけを大きくする技術を独自に開発し、「目が大きくかわいく写る」ということをセールスポイントとした。男性、特に筆者のような年代から考えれば「ええ~っ?」と思ってしまいがちなのだが、実はこれ、いわゆる「ソリューション」というものの本質を表わしているんじゃないかと思う。
「顔のパーツをいじったら本人の顔ではない」とか、「写真とはありのままを写し取ることである」とか、固定概念に縛られず、素直にユーザーニーズを掘り下げ、実現したのがこの「デカ目シールプリント機」だ。
昨今「ソリューション」という言葉もビジネスの世界では用いられる。その実現手段がITであったり、コンサルティングであったりするが、「(企業活動における)問題解決」や「問題解決の方法」ということを表わす。顧客に対する営業活動も、「単なる売り込みではなく、顧客企業の課題解決につながるソリューションセールスが重要」などと言われる。
ソリューションにはニーズの深掘りが欠かせない。その意味からすると、ちょっと考えるとあり得なく思えてしまう「デカ目シールプリント機」から学ぶものは大きいだろう。
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2008.09.25
2008.10.15
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。