会議タイプを見極める力

2008.07.07

組織・人材

会議タイプを見極める力

泉本 行志
株式会社アウトブレイン 代表取締役

会議には目的に応じていくつかのタイプがあり、それらを1つの会議に混在させてしまうと、ただ集まったことに満足する形だけの会議になってしまうことがあります。

「自由な発想でブレストしてみよう」などといってるリーダーが、メンバー各々の発言に対して、「それは非現実的だな」などといちいち評価したり、メンバー同士が「それは誰がやるんですか?」など実行計画のことを考え、結局発言することにリスクを伴うを雰囲気が漂い、誰もが口を開くことを躊躇し、脳がフリーズしてしまう。 

もちろん「自由な発言をどうぞ♪」と言われても、会社組織のメンバー同士、「的外れなこと言ったらどうしよう」という恐れや「考えを整理してうまいこと発言しよう」と力が入ってしまうことは人の心理として自然です。 
ただし、本来「ブレインストーミング」というぐらいなので、脳に嵐が吹き荒れたように、半狂乱状態で狂ったように考え、発言する状態に持っていかなければ、本当の意味でのブレストの効用を享受できません。 

そのためには、リーダー自ら、くだらない発言を連発し笑いを取り、「おもろい発言をしたもん勝ち!」くらいの雰囲気を作ってしまうというのは良い手です。アイデアの質ではなく発言の数を競い合い、「各々の発言に対しては、『それいいね~』としか言っちゃいけないルール」を設けて、アイデアを発散させるブレスト会議をやってみましょう。 そのあと、いったんブレークを取り、改めて今度はロジックを用いて、大量に出たアイデアを評価・検討していけばいいのです。

会議の目的を区別し、意識すること。会議はその目的に応じて別々にセットする。 これが単なる集まりではなく、アウトプットのある会議が生まれる肝ではないでしょうか。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

泉本 行志

株式会社アウトブレイン 代表取締役

フォロー フォローして泉本 行志の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。