日経デザイン最新号(June 2008)に掲載されている 消費者アンケート調査結果によると、 500mlペットボトル入りのミネラルウォーター10製品のうち、 パッケージデザイン(ペットボトルの形状)で選んで買うとしたら、 どれを選びますか?(択一) という設問に対する回答で、 人気が高かった製品は以下の2つでした。
・アクアセラピーミナクア(日本コカ・コーラ)18.3%
・コントレックス(コントレックス)15.3%
上記2つの製品とも「ボトルの形が良いから」ということで
選ばれています。
現物を見てもらうとわかりますが、
両者の共通点は、腰の部分がくびれたヘチマ形ということです。
こうした形状は俗に
「ウーマンズボディ」
と呼ばれます。
典型的なのは昔のコカコーラの瓶の形ですね。
腰がくびれているデザインは、
手に取りやすいというメッセージを私たちに送っているので、
無意識に好んでしまうのです。
(これは「アフォーダンス」と呼ばれます。)
同時に、やはり性的な連想・刺激があることも
否めないのではないかと・・・
サントリーの「伊右衛門」が大ヒットした理由のひとつとして、
やはり竹を模したあの「くびれたボトルデザイン」があります。
(と私は思っています)
関連記事を以前書きました。
この記事では、台所用洗剤のパッケージデザインについての
日経デザインのアンケート調査結果をご紹介したのですが、
やはり、くびれたデザイン(=下すぼまり形状)が好まれる結果に
なっています。
ミネラルウォーターにしろ、緑茶飲料にしろ、台所用洗剤にしろ、
くびれたデザインかどうかで売上に大きな差が出るじゃないかと
思いますが、現実には多様なデザインが存在していますよね。
デザイナーさんとしては、
上記のような人間心理よりも自分の発想やオリジナリティを
優先したいということなのでしょうか?
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。