今日は、ベタな仕事のノウハウをご紹介したいと思います。 「これまでほとんど接点がなく、 何も知らない業種・業界などの特定分野について 短期間で十分な知識を獲得したい」
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(2)入門書は、とにかく通読して繰り返し読む。
対象とする分野についてなんら知識を持たない段階では、
入門書でさえほとんど内容が理解できないと思います。
これは、「全体像」が把握できていないためです。
そこで、最初はあまり理解できなくてもいいので、
本の頭から最後まで素早く通読するようにします。
1ページ毎に立ち止まって内容を吟味することに
時間をかけてはいけません。むしろ繰り返し通読します。
1冊当たり3-5回位読み返すのがいいでしょう。
1回目は時間がかかると思いますが、2回目以降は
通読時間が段々短くなってきます。
これは対象分野の「全体像」があなたの頭の中に
構築されてきたことを意味します。
ここで、「全体像」は、
「理解の枠組み」(Frame of Reference)
と言い換えることもできます。
外国語の学習で言えば、
基本的な文法と最低限の単語
を覚えた段階と同じです。
「理解の枠組み」さえできてしまえば、
それだけで、対象業界のプロの方とそこそこ対等な
議論ができます。少なくとも、適切な質問をして、
プロの方の知識を上手に引き出すことが可能になる
でしょう。
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(3)全体像(=理解の枠組み)ができたら、
中・上級の専門書にチャレンジすることと並行して
業界紙(誌)などで業界の変化を押える。
いったん、対象分野の全体像(=理解の枠組み)が
できたら、より高度な専門書を読みこなすのも可能に
なってきます。
どんな専門書を読むべきかという「目利き」もある程度
できるでしょうから、必要に応じて中・上級の専門書を
購入し読みましょう。
また並行して、業界紙(誌)を最低でも過去1年分くらい
取り寄せ、対象分野において過去から直近までどのような
変化が起こっていたのかを把握します。
こうした、日々のニュースは「フロー情報」と呼びます。
常に変化していく流れを拾い上げたものだからです。
一方、(2)で身につけた「全体像」(=理解の枠組み)
はストック情報」と呼び、文字通りフロー情報を理解する
ためのベースとなります。
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2009.10.27
2008.09.26
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。