「エコロジスト」を名乗るつもりはないが、環境意識は高い方ではないかと自分では思う。しかし、それと全く逆の思いが常にあるのも事実。それって、いけないことなのだろうか?
スーパーカーブームが起こったのは1970年代。小学生の頃、車をかたどった消しゴムや、トレードカードを一生懸命収集した。そんな筆者はある画像に久々にドキリとした。だって、男の子だもん。
本田技研工業の米国子会社、、American Honda Motor社が開発したモンスターマシン。
VTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)20リッターV型10気筒エンジン搭載のレーシングマシン。2リッターじゃなく、20リッターですよ!
http://wiredvision.jp/news/200804/2008043020.html
と、上記リンクにあるとおり、これは同社が玩具メーカーのマテル社のためにデザインしたミニカーの話。他にも、米Ford Motor社、米Lotus Cars USA社、米Mitsubishi Motors North America社などが参加しているという。
自動車業界は全世界的に低環境負荷なテクノロジー開発とそれを基軸とした車種の製品化にしのぎを削っている。もう一つはインドのタタ社を先鋒とした低価格車開発競争だ。
が、正直な所、面白くないのは事実。もっと、夢のある車はないものかと思ってしまう。だって、男の子だもん。
というわけで、ミニカーとはいえ、上記のAmerican Honda Motorの開発者はかなりノリノリでデザインしたのではないかと思う。
しかし、ミニカーで我慢できない人たちもまた存在する。時速412.28 km/hを記録し、ギネスブックに昨年登録された市販車が米国にある。
「SSC アルティメイト・エアロ TT(SSC ULTIMATE AERO TT)」
http://www.hobidas.com/blog/akimoto/archives/2008/03/post_355.html
6.3リッター・V型8気筒(OHV)I.C.付きツインターボエンジン、最大出力 1183 馬力。
価格は65万4500ドル(邦貨105円換算で約6872万円)。
何でこんな馬鹿げたスペック、しかも飛行機でもないのに400km/hオーバーを目指さねばならないのかとも思うが、恐らく男の子魂がそうさせたのだろう。
しかし、「アルティメイト・エアロ」には目標があったようだ。
「ブガッティ・ヴェイロン」。
http://www.nicole-racing.jp/bugatti/news/index2.html
7993 cc・W16気筒/ 4ターボチャージャーエンジン、最大出力1001馬力。最高速 407 km/h。
ブガッティ社は1909年の設立以来、拠点や経営者を転々としながら、最上級・最高性能の車を手作業・少量生産で作り続けてきたメーカーだ。2005年よりフォルクスワーゲングループに属しており、「ヴェイロン」は、その新生ブガッティブランド初の市販車で、限定300台生産という。
お値段1億9900万円也。とてつもない価格だが、自動車評論家たちは口を揃えて、価格に見合った性能だという。米国の「アルティメイト・エアロ」の速度以外の性能は不明だが、「ブガッティ・ヴェイロン」は恐ろしく安定的かつ、乗り心地、取り回しがいいらしい。そこに惚れ込んで、デザイナーのラルフ・ローレンが乗り回していることも知られている。
全く実用的には必要ないぐらいの、超ハイスペックで超高級な車。大金持ちでオトナだけど、でも男の子心を忘れていない人に愛されているのだろう。普通の男の子には全く縁がないが。
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2008.05.25
2008.05.30
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。