デジタルカメラ全盛の時代にちょっと不思議な流行が起こっているようだ。その理由と、次に流行りそうなものを考えてみたい。
記事にあるように「仕上がりの意外さ」という点が受けて、トイカメラに人気が集まっている。しかし、その意外さは本当に偶然の産物である場合が大きい。では、しばらくそのおもしろさに満足して飽きたら、若者はデジタルカメラに戻ってしまうのだろうか。筆者はそのうちの一部は、従来のフィルムカメラに移行するのではないかと思っている。全くの偶然を楽しむのではなく、筆者のように、頭の中のイメージをどう実現するかを工夫して、仕上がりを待つという楽しみ方に目覚めるのではないだろうか。
何でも手軽に、かつ高精度にという今日のデジタル文化への、反動なのか、アンチテーゼなのか、登場したトイカメラ。さらにそれが発展して、写真文化の再興というようなことが起こりはしないかと考えている。これはマーケターとしての予測半分。写真オタクとしての願望半分なのだが。
まずは、トイカメラを手にした若者たちの行動に注目してみたい。
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2011.01.17
2015.07.10
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。