【インサイトナウ編集長鼎談】 本来やりたいことがここにある。パナソニック製品のサービスの在り方を根本から変える

2025.11.26

経営・マネジメント

【インサイトナウ編集長鼎談】 本来やりたいことがここにある。パナソニック製品のサービスの在り方を根本から変える

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

サービスサイエンティストとして、サービスの本質的な理論を提唱し続ける松井さんとパナソニックで実際にCX・CSに向き合い、お客様へのサービスを提供されている今村さんをお迎えしてお話を伺っていきたいと思います。 (聞き手:猪口真)

猪口 こうしたサービスは最初からそのように狙ってつくられたのでしょうか。

今村 最初はAIではなく、人間のエキスパートを集めてマッチングさせるサービスとして始めたんです。個人差もあって運用は大変でしたが、満足度も高かった。ただ、コストもかかりました。

猪口 そこにコンセプトとテクノロジーがちょうど重なって、見事にマッチングしたわけですね。それは本当にパナソニックさんにしかできないことですね。そして、「音声プッシュ通知」は、さらに家族の行動を変える力を持つサービスとなっていますね。

今村 音声プッシュ通知はくらしのチャイムのようなサービスです。テレビや照明、ドアホンを通じて、音声で「ゴミの日」を通知してくれたり、「今日の天気」を教えてくれたりします。さらに、エアコンや洗濯機、冷蔵庫、オーブンレンジなどのIoT家電と連携すれば、さまざまなシーンで活躍してくれます。家事を助ける存在として受け入れていただき、お客様からは想定していた使用方法を超えてさまざまな活用方法が寄せられています。あるご家族からは、「忙しい朝には、『早く行きなさい』『早く食べなさい』と、子どものお尻を叩くような会話ばかりだったのが、それを全部音声プッシュ通知がやってくれることで、『今日は何やるの?』『プール楽しみだね』など、ポジティブな会話ができるようになりました」という声をいただきました。3年ほど使用しているご家族には、「音声プッシュ通知はすでに家族の一員です。音声プッシュ通知と力を合わせて、家族で助け合って家事をしたり、くらしをもっと楽しもうという意識が強くなりました」という嬉しい声をいただいています。

松井 「音声プッシュ通知」我が家でも大活躍して、パンフレットでも紹介していただいていますが、カジ育はIoTと家電が絡んでいるのがミソです。それを抜いてしまったら、パナソニックでなくてもいい、なんなら家電メーカーでなくても、コンテンツだけ持っている会社でも成立してしまいます。だからこそ、IoT家電との接点やデータの活用がパナソニックである必然性であり、魅力なのです。

猪口 パナソニックさんの家電はジャンルも非常に幅広いですよね。

今村 電子レンジ、オーブンレンジ、炊飯器、冷蔵庫、オートクッカーなど、各家電がすべて「キッチンポケット」アプリで繋がって、ワンストップで使えます。例えば電子レンジの次にオーブンレンジを購入した場合、アレルギーなどの情報を踏まえて、新しい機器で料理する時にもそれに合わせたアドバイスができます。さらに、冷蔵庫のAIカメラと「キッチンポケット」アプリが連携して、残り野菜を使った料理を提案してくれます。全部が繋がることによってそれが実現できているのです。まずは1台ずつの家電ですが、それらが繋がることによって、どこかで得たパーソナライズ情報に基づいて、どの機器からもアドバイスやコメントができるようになる。家族の一員がどんどん進化していくような感覚です。アプリとさまざまな家電がつながって、さまざまなデバイスでコミュニケーションが取れます。

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