Webの出現により、TVや新聞、雑誌の「広告を出す」媒体としての価値がどんどん落ちています。 「Webの利用者が増えたから」という、誰でも分かる理由に帰結させない一考察の後編。 広告宣伝担当者が、広告宣伝担当者以外の関係者に伝えるときに、伝え切れていないことや“あえて伝えない”をやっているような点に着目しました。
◆本投稿記事は、毎日更新中のブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。
・制作者主体の広告が展開可能になる。
TV・新聞・雑誌に広告を載せるときは
“どのような媒体に、どのような時期に、どのようなスペースで”
の議論ばかりが先に立ち
“どのような内容で”
が後回しになること、と~~~~っても多いんですよね。
※「全体の広告の方針」は決まっていても、クリエイトの中身まで決まっていない、と捉えてください。
僕は元々、教材編集が担当で、広告宣伝は畑違いの分野でした。
それがイキナリ配属になり、広告宣伝担当員の先入観的考え方でもある
「媒体ありき」
ず~~~~~~っと嫌でした。
また、“どの媒体に、どのような時期に、どのようなスペースで”なんて考えるのは、本来的にはアイディアなんてほとんどいりません。
それなのに、媒体買いに多額の費用がかかるから、多くのスタッフ(社内も、社外も)がそのために多くの時間を費やすことがほぼ「正しい」と思われています。
なんか無駄に感じるんですよね、この時間。
その前に、多くの人に見てもらえるような、伝えたいことが伝えられるような広告を作ることが第一ですよね。
しかし、残念ながら、「媒体」が限られていた「Web出現前」までは、やはり媒体を押さえることが第一にならざるを得ない現実がありました。
Webの世界を見てみましょう。
YouTubeで面白い動画を配信すれば、大勢の人が寄ってきます。
ためになるブログを毎日書けば、話題になります。
制作者そのものが、媒体になることができるー
そして、TV・新聞・雑誌に「広告料」として払うよりはるかに廉価に制作物を作ることができるー
自社の伝えきれていなかったことを伝えるために、制作者主体になれるWebの世界は、夢のような世界なのです。
・TV・新聞・雑誌の広告営業担当者に、「媒体売り」の考え方から抜け出せない人、「媒体売りに未来はない」とわかっているけれども止められない人が多く、自ら「何かを生み出していかなければいけない」と考えて行動に移せる人が少ない。
僕はこれが最大の原因だと思います。
短期利益を稼ぐために、既存価値にしがみつくのは、自らの体力を弱めるだけなんですけどね…
余談ですが、Z会のサービスも、既存の「通信教育」だけにしがみついているわけにはいきませんよね。
ここでは話せませんが、社内ではすでに新しい動きも胎動しております。
そんな流れに身を委ねている今は、実に楽しいです。
Webが既存広告媒体を駆逐した隠れた理由
2008.04.22
2008.04.22