数年前、飲酒運転に対する罰則が強化された際、 その影響で業績が悪化した業界として 「居酒屋」 がありました。 とりわけ、郊外に展開する店舗の売り上げが落ちたんです。
とのこと。
さて、以上のような状況は、
「タスポの普及が進めば平準化する」
と日本たばこ産業(JT)では考えているようです。
しかし、タスポカードの取得手続きはかなり面倒です。
そうそう進まないでしょうね。
(私は非喫煙者なので関係ありませんが・・・)
しかも、日経ビジネスの記事によれば、
鹿児島の某たばこ店主は、店頭での反応で、
想定していなかった喫煙者の層
が、2つあることが分かったそうです。
ひとつは、隠れ喫煙者層、つまり、
家族に内緒でたばこを吸っている人たちです。
具体的には、主婦や、子供の誕生を機に
禁煙したことになっているはずの男性などが該当します。
(自宅外でこっそり吸ってるんですね)
彼らは、自宅にしか送ってもらうことのできない
タスポカードを申請するわけにはいかないのです。
もうひとつは、やめたいのにやめられない層。
彼らは、タスポカードを保有することは、
喫煙を続ける意思表示をしたことに等しいと感じるために、
タスポカードの入手をためらってしまうのです。
タバコに対する販売規制の強化が、
さまざまな形でたばこビジネスに影響を及ぼしている
だけでなく、消費者の意外な消費行動や心理が浮き彫り
になったんですね。
*タスポに関する記述は日経ビジネス(2008年4月21日号)
の記事を一部引用しています。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。