読んでみて、事業会社時代にマッキンゼー出身の上司に毎日夜中までこき使われていた時に、彼に感じたパワーと同じようなパワーを感じました・・・。この人も海の水を全て沸かすんだ!と言いつつ、自分で海の水を全て沸かしきるタイプの人かもしれないな、と思いました。
まずは、サマリーです。
第1章:自分をグーグル化する方法
・現代においては、情報が富を産む。つまり、情報を扱う力は富に直結する。だったら、情報処理におけるトヨタ生産方式を目指したノウハウを身につけよう。このやり方は、グーグルやIT機器で自分の脳を補完しつつ、自分の五感をフルに使っていける方式である
第2章:情報洪水から1%の本質を見極める技術
・①ある目的に沿って整理された思考の枠組みをつくり、本質を見極める「フレームワーク力」、②長年の経験に基づいて暗黙知がたまっていることによって、新しい洞察ができるようになる「ディープスマート力」、③たくさん失敗することで、何が失敗でないのかがわかってくる「失敗力」、④先人がうまく行った方法を知り、真似る「ベストプラクティスの共有」、⑤自分が強みを発揮できないところはバッサリ切り捨てる、⑥本代をケチらず良書を読む、の6つの技術で、情報洪水から1%の本質を見極める
第3章:効率が10倍アップするインプットの技術
・①ノートパソコンは1つのコンパクトな場所に大量の情報を保管でき、簡単に検索できるのだから、ノートパソコンを使い倒すこと、②フォトリーディングや親指シフト、マインドマップなど、自分ならではの情報を効率的に扱うオペレーションシステムを持つこと、③アナログ入力とデジタル入力の長所短所を把握した上で、両者をバランスよく使い分けること、④情報ソースとしては、テレビなどのマスメディアは情報が広いターゲットのための薄い情報なので極力減らし、自分の体験、他者の体験、良書から学ぶこと、⑤現代人は視覚情報に頼りがちだが、目以外の感覚器、特に耳の活用の可能性が非常に残されているので、オーディオブックを使うなど、耳の活用にも意識を向ける、⑥体全体を鍛えることで、五感が研ぎ澄まされ、情報摂取の効率が上がるので、よく運動し、よく眠ること、以上6つの技術で、インプットの効率を上げていく
第4章:効果が10倍になるアウトプットの技術
・①人が言っていることは、実際にやってみないとわからないこともあるので、入力情報の信憑性を確かめるために、独自のアウトプットを作る、「やってみる技術」、②自分の学びを人にわかりやすいように言葉で表現する技術、③自分の学びを数字に置き換えるクセをつける技術、④情報を簡略化、階層化、フレームワーク化して情報を絞込む技術、⑤自分の学びをブログに表現してみる技術、⑥自分の学びを本として出版する技術、の6つの技術で、アウトプット力を高める
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2008.08.17
2008.08.29
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。