多くの人は、「周囲が変わらないから結果が変わらない」「相手が良くならないから結果も良くならない」「あの組織ではどうにもならない」など、結果が変わらないのは「自分のせいではない」と、原因は「自分の行動の責任」ではないと思ってしまうのではないでしょうか。 しかし残念なことに、現在の結果は、偶然出たものではなく、自分の行動の結果、必然的に出たものです。結果がどうであれ、現在の結果は、自分の責任であることを理解しておかなければなりません。
そして、結果についても同様です。結果に影響を与えることはできますが、コントロールすることはできません。しかし、どうしても、「売上数字」「人事評価」「受注本数」といった結果ばかりに目がいきがちです。残念ながら、その結果はすべて自分の行動から生まれたものです。行動の内容、クオリティが結果となって表れます。
行動をどのように変えるか
計画を立てる際、「行動を変える」ことにフォーカスしてみましょう。これまでのルーティンワークではなく、異なる行動を計画するということです。「行動を変える」と言っても、「どのように変えるか」が問題になります。
たとえば、「毎月1回、市場情報を入手するための勉強会に参加する」という行動を計画し実行したにもかかわらず、結果がほとんど変わらなかった場合、「勉強会の内容を変え回数を変える」「参加後の報告、フォローの方法を変える」「勉強会への参加ではなく、アウトプットとしての社内プレゼンを実施する」などが考えられるでしょう。あるいは、「継続し、知識とネットワークを蓄積する」ことも変化の選択肢のひとつとなりえます。
ただし、これには正解があるというわけではなく、「結果を変えるには行動を変える」ことを意識し、自分が信じたことを実行するしかありません。結果を正確に予測することは不可能です。試行錯誤を繰り返しながら、悔いのない自分が取るべき行動を探していくしかないのです。
新たな行動を計画する
ルーティンワーク主体の人は、いきなり行動を変えると言っても難しいので、まず考えたいのは、これまでとは違う行動を起こすための時間をつくることです。「ルーティンワークを効率化するための行動」が必要ということになります。これも、これまでとは異なる行動と言えますから、異なる結果を得るための第一歩です。そして、つくり出した時間を使って「新たな行動」を計画します。
幸い、コロナ禍も落ち着き、人と自由に会える自由が戻ってきました。行動範囲を広げることで、思わぬ出会いや機会が生まれることもあるかもしれません。とはいえ、行動を変えたからと言って、すぐにチャンスをもらえることでも、成果が出るというものでもありません。思った結果ではなく、むしろ悪化するケースもあるかもしれません。
しかし、より良い結果を求めて、常に自分の行動を振り返り、行動を変える意識を持つことは、必ず成長につながる、大事なことだと言えるでしょう。
引用元:フランクリン・プランナー https://www.franklinplanner.jp/mag/
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