今回は、新しい何かを開発したり、 創造することに行き詰まったら、 「理論」 に立ち戻ってみると、 「突破口」 が見つかることがあるという話です。
「複葉超音速機」
が原理的、つまり「理論研究的」に可能であることが、
1930年代
に提唱されていたのだそうです。
ただし、この研究は、コンコルドも含めて
これまで実際の飛行機開発に採用されることは
ありませんでした。
しかし、近年、スーパーコンピュータによる
3次元シミュレーションや超音速風洞を使った研究が
進められた結果、
「複葉超音速機」
の有効性が検証されたのだそうです。
現在は、「複葉超音速機」の実用化に向けて
より具体的な問題解決のための研究が行われています。
複葉超音速旅客機が実用化されれば、
現在の旅客機の約半分の飛行時間で目的地に
到着できます。
日本からハワイまでだと、
3時間ちょっとで着いてしまうことになります!
およそ80年前に提唱されていた古い理論が、
最先端の飛行機の飛行原理として採用されるというのは
なんだか面白いですよね。
今回は、開発(実用化)の壁を打ち破るもの=ブレイクスルーは、
既出理論の中に発見できるという話でした。
これは、自然科学だけでなく、
経済、経営、マーケティングなどの社会科学においても
同様のことが言えるんじゃないでしょうか?
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2009.07.22
2009.07.23
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。