未来志向の「サーベイ」が人を変え組織を変え最強組織を創る!

画像: Ted Eytan

2015.07.16

組織・人材

未来志向の「サーベイ」が人を変え組織を変え最強組織を創る!

松本 真治
有限会社ワースプランニング 代表取締役

皆さんは「サーベイ」をご存知だろうか?「サーベイ」とは簡単に言えば「調査」のことで目的に応じて多種多様の「サーベイ」が存在するが、人材力、組織力を高めるツールとしての「サーベイ」は意外に活用されていない。  人材力、組織力を高めるため、何に取り組むだろうか?研修?個別指導?まずは、現状を的確に把握して、問題の本質を見つける必要があるのではないだろうか。それを実現するのが「サーベイ」だ。

先日、ある企業様で行っていた8ヶ月に亘る研修プロジェクトが終了しました。最初はどうなるかと思ったのですが、人って変わるものなのですね。担当者も嬉しさの反面、驚かれていたようです。

そもそもこのプロジェクト、組織で働いた経験のない人たちを組織人として組織に貢献できるようにすることが最大のテーマで今回は実際に組織へ配属されて半年後のフォロー研修でした。

長年組織に属さず歩んできた、いわば問題児であっただけに、クライアント企業側でもあまり大きな期待はせず、真面目に取り組んでくれれば良いという程度のものでした。

ところが、僅か数ヶ月で組織にすっかり溶け込み、上司や同僚からは賞賛の声を浴び、最初は笑顔一つ見られなかった彼らが、今では、笑顔が合言葉になり、上がり症だった人も、生き生きと話しているではないですか。

何が彼らをこんなに変えたのでしょうか。

笑顔が場を変える

唐突ですが、嫌な人の顔を思い浮かべてみてください。思い浮かんだら、そのまま自分の顔を鏡で見てください。どうでしょうか。嫌な人の顔と似ていませんか?

「メラビアンの法則」によると、他人に与える影響度は言葉やその内容よりも口調や表情といった非言語情報が93%を占めるのです。

今回のプロジェクトで、「机の上に鏡を置いて笑顔作りを心がける」という行動計画を立てたチームがありました。笑顔が大事とは誰もがわかっている当たり前のことでが、この当たり前のことができていないこと、意外に多いですよね。

あなたは今日どれくらい笑顔を振りまきましたか?

「気づき」が人を変える

しかし、笑顔を振りまいているだけでは人は変わりません。人を変えるのは唯一行動のみです。その行動に駆り立てたのは「気づき」だったのです。

今回のプロジェクトでは、始まる前と終了後配属されて数ヵ月後に「サーベイ」を行いました。

実は、今回彼らが変わるきっかけのひとつは「サーベイ」だったのです。特に自己評価と他者評価のギャップから、「こんな風に見られていたんだ」「ここが足りなかったんだ」「こういうところが強みだったんだ」・・・というような多くの「気づき」があったようです。

この「気づき」が、学びとともにアクティビティやワークショップを通して意識変革に向かわせ、実際の現場において、行動変革へと彼らを導いていったわけです。

解決すべき問題の本質を掴む

一言に「気づき」といっても「良い気づき」と「どうでもよい気づき」があります。

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松本 真治

松本 真治

有限会社ワースプランニング 代表取締役

人材・組織開発コンサルタント。 人材・組織の潜在力を引き出すアセスメント(サーベイ)の企画/開発/運用から本質的課題を抽出し、課題解決のための最適なソリューション(研修・教育プログラム)の設計/運営までのコンサルティング・サービスを展開中。 人/組織が本来持ち備えている力(潜在力)を引き出し、人/組織が自律的で持続的な成長を遂げていく支援をさせていただいています。

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