ここ近年、金融とテクノロジーを掛け合わせたフィンテックなど、「◎◎テック」と冠した多様なサービスが次々と登場している。 そのひとつとして、いま国内外の企業から注目されているのが、人事関連の業務を担う「HRテック」と呼ばれるサービス分野だ。 社会的に浸透したフィンテックと比べると、日本での認知度はまだまだ低いが、アメリカを中心とした海外市場の拡大にともなって、ここ1~2年の間に日本企業でも導入する動きが活発化。これを受けて、さまざまなHRテックサービスを開発・提供するスタートアップやIT企業も急増している。 そこで今回は前編と後編に分けて、アメリカや日本のHRテック事情にフォーカス。HRテックのサービス事例や導入メリット、普及の背景や今後の課題について詳しく見ていくことにしよう。
資質などでマイナスの傾向があれば、各自の課題を解決するための研修も用意する。
同社のシステムは自社の派遣事業で活用するだけでなく、外部へも販売している。人事異動・評価に活用する企業や地方自治体など、これまでに約3000件の導入実績をもつ。
【組織改善プラットフォーム/アトラエ(東京都港区)】
求人系のメディアやAIビジネスマッチングアプリを手がける「アトラエ(東京都港区)」では、そのノウハウを生かした組織改善プラットフォームを提供。「あなたの能力は会社に十分評価されているか」「自社を友人にすすめられるか」などの質問・回答から、顧客企業の従業員の満足度などを点数化し、効果的な人事異動や離職防止につなげる。
質問には、従業員が各自のスマートフォンを使って1回3分程度で回答でき、料金は1人あたり月額300円。みずほ証券、大和証券、LINE、AGE、ZOZO、青山学院大学、関西学院など、さまざまな業界・業種の約1000社で利用されている。
── では、次回の「HRテックとは何か?《後編》」では、HRテック導入の具体的なメリットとともに、日本におけるHRテック普及の背景や、今後の課題について見ていくことにしよう。
※参考/Workday・Smart HR・エスユーエス・アトラエHP、日本経済新聞
≪記事作成ライター:菱沼真理奈≫
20年以上にわたり、企業・商品広告のコピーや、女性誌・ビジネス誌・各種サイトなどの記事を執筆。長年の取材・ライティング経験から、金融・教育・社会経済・医療介護・グルメ・カルチャー・ファッション関連まで、幅広くオールマイティに対応。 好きな言葉は「ありがとう」。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp
【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
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