出版不況という言葉すら古くさく感じられるほど、出版業界の低迷は長く続いている。若者の活字離れが主な原因などというが、その若者たちは一日の多くの時間を費やしてスマホの活字を追いかけている。 だから決して活字離れが進んでいるわけではなく、単に紙媒体から離れてしまっていることが出版不況の最大の要因のようだ。 そんな不況下の出版業界だが、近年、図書館や書店など、本を扱う場所が従来とは少し違ったスタイルに変化してきている。さらに「泊まれる本屋」として、いわゆるブックホテルが全国に広まりつつあり、活字中毒者に人気となっているようだ。近ごろ流行りのブックホテルの魅力を探ってみよう。
【星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳】(山梨県北杜市)
さまざまなアクティビティが用意され、大人から子どもまでが思い思いの楽しみ方ができるリゾートホテル。親子で楽しめるアスレチックや本格的なプール以外に、木のインテリアが心地よい「ブック&カフェ」がある。壁に設置された大きな本棚には、旅やアートの本、絵本や育児書なども豊富。
【野尻湖ホテル エルボスコ】(長野県信濃町)
野尻湖畔にたたずむ“読書するためのホテル” 。近代建築家の清家清氏が手がけた、大人のためのゆとりの空間だ。ロビーから続くライブラリースペースにはやわらかな照明が施され、大きな窓から森の緑や野尻湖を望むことができる。ゆったりと上質な読書タイムを過ごせそうだ。
今回ご紹介した他にも、各地のリゾート地にブックホテルは増えているようだ。
── 旅と読書は親和性が高いことは誰もが知っていること。読書をするためだけに旅に出るという贅沢を味わってみるのも、大人ならではの楽しみといえそうだ。
≪記事作成ライター:三浦靖史≫
フリーライター・編集者。プロゴルフツアー、高校野球などのスポーツをはじめ、医療・健康、歴史、観光、時事問題など、幅広いジャンルで取材・執筆活動を展開。好物はジャズ、ウクレレ、落語、自転車。
【記事元】
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【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
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