新入社員の3割が、3年以内に辞めてしまうという事実。これから入社してくる新入社員達がどのようなタイプで、どう対処すべきかを時代背景を考えながら、考察してみたい。
これらは、新入社員を私なりの経験から大別した
4つである。
どのタイプの良し悪しではなく、だれしもが本人の努力もさることながら、
会社の環境によっても、入社後は時間とともに変化してくるということを
認識しておくべきなのだ。
そして、その変化は、対面コミュニケーションスキルが低下している
彼らにとって、ネット情報やメディア情報などを参考に、
自分の頭の中だけで結論をだしてしまう危険性が高い。
つまり、先輩や友人などに対面で相談することも低下していると考えるのが
自然だ。
本来であれば、対面で相談することで、相談される側も共感し考え、新たな視点を提供したり価値観を提供したりすることで、
現職での成長に再挑戦する気持ちも発生するかもしれない。
また、モチベーションも上がるかもしれない。
しかし、メールでの相談では相談相手に対する情報量も低下し、
また共感性も低いため、アドバイスにも限界がある。
こう考えれば、時代の変化とともに依願退職する割合は昔に比べ
上昇していると考えても不思議ではない。
では、上記の4タイプに関して、それぞれどのようなモチベーション
マネージメントが必要になってくるのだろうか。
いずれも共通していることは、Stage1~Stage2の段階で関与することが
大切である。
TypeA;このタイプは、比較的人から注目を浴びたいタイプ。
退職リスクは高めだ。
理想と現実のギャップを知った時に、失望を感じる。
しかし、理想を目指す分、新たな理想や目標があれば、
モチベーションが上がるタイプだ。
理想が現実とは異なることを知ったタイミングで、
新たな理想(目標)を本人に設定させる。
40歳でカッコイイ状態ってどんな状態か?
(例;スポーツカーを乗り回す。クルーザを乗り回すetc..)
ならば、そのために何をすればいいのか?
本人に設定させ、承認する。
TypeB;このタイプは、「職場の仲間」や「友達」を重視するタイプだ。
退職リスクは低めだ。
そして、定年まで会社に貢献してくれる可能性が高い。
お金を稼ぐことの面白さ、仕事とプライベートのワークライフバランス
の重要性を説いて常に、上司が対話してあげるだけで、
長期的に在籍してくれる可能性が高い。
TypeC;このタイプは、仕事よりも「家族」や「趣味」に重心を置く傾向がある。
退職リスクは低だ。
定時内で必ず仕事を終わらせ、多少の問題や課題は、早く忘れ、
プライベートを充実することで乗り切るタイプだ。
仕事の面白さを経験談などで伝え、高効率処理を徹底的に
磨き、承認してあげることが大切だ。
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2008.04.28
2008.04.29
株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長
http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員