新入社員の3割が、3年以内に辞めてしまうという事実。これから入社してくる新入社員達がどのようなタイプで、どう対処すべきかを時代背景を考えながら、考察してみたい。
もう間もなく新入社員が入社してくる。
今年の春は、バブル期を超える求人倍率2.14倍という
猛烈な新卒採用イヤーと言える(リクルート調べ)。
しかし、みなさんはお気づきだろうか。
今年はの新入社員は、仮に大学卒業ストレートだとすると22歳で、
1986年生まれ。生まれたときからバブル全盛期なのだ。
そして、携帯電話普及率50%を上回った1998年頃に中学校に入学。
さらに、大学入学時には93.6%の普及率と大学生活は携帯電話と
共に過ごしてきた若者たちである(社会実情データーより)。
従って、彼ら彼女たちにとって、大学時代毎日のコミュニケーション手段の大半が携帯メールだった。
そんな対面コミュニケーションが昔よりも減少した現代社会で
青春を過ごしてきた彼らは、入社後どう変化していくのか。
次に示す新入社員4つのパターンは、決して今だけではなく、
以前からあったパターンだ。少なくとも1990年ころには、
存在したパターンである。しかし、異なるのはその変化のスピードだ。
上の年代と比べ、相対的にコミュニケーションが苦手な彼らにとって、
周囲がサポートしなければ、孤独の中でマインドが加速度的に
変化していくことだろう。
次のようなパターンを予測し、どう対処すべきか考えていただきたい。
「新入社員、会社環境によって、こうなってしまう!」
TypeA;トレンディドラマ型
Stage1<入社時>(入社したぞ!これで、仕事に恋に桜花するぞ!)
Stage2<1年後>(なんで残業ばっかりだなーなんだよ。しかも、カッコイイ仕事なんてないし)
Stage3<3年後>(早く辞めたいぜ、こんな仕事。転職ウェブサイトでもチェックするか)
TypeB;素直成長型
Stage1<入社時>(とにかく、いろんな人から吸収して仕事がんばろう!)
Stage2<1年後>(ひやー仕事は大変だ。とにかく怒られないように仕事しよう)
Stage3<3年後>(なんとか怒られずに、ここまで来たけど、面白さもないな。この仕事は自分にあっているのかな)
TypeC;安定型
Stage1<入社時>(とにかく、しっかり給料分は働くぞ!)
Stage2<1年後>(上司との付き合いは最小限に、残業はしないでサクッと帰ろう)
Stage3<3年後>(とにかく仕事とプライベートを分けて、最低限の仕事だけしよう。夜は友達と飲むか。)
TypeD;独立起業型
Stage1<入社時>(新入社員の同期では、絶対に1番になってやるぞ!)
Stage2<1年後>(この会社つまらないなー。いつか辞めてやるぞ)
Stage3<3年後>(そろそろ会社やめて他の会社で勉強してみよう)
次のページ自分の頭の中だけで結論をだしてしまう危険性
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2008.04.28
2008.04.29
株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長
http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員