世界の人口が年々増え続ける中、近い将来、家畜飼料の生産が追いつかなくなり、重要なタンパク源となる肉類が食べられなくなるかもしれない── そんな「タンパク質危機」への懸念が広まる近年、国内外で急成長しているのが、食品に関わる課題を先端技術で解決する「フードテック」と呼ばれる産業分野だ。 前回の《将来のタンパク質危機の挑むフードテック企業~1》では、肉類に替わる新たなタンパク源として「昆虫食」の研究開発を進める、日本のベンチャー・スタートアップ企業の取り組みを紹介した。 続く今回は、昆虫食とは異なるアプローチで将来のタンパク質危機に挑む、国内企業や研究機関の取り組みにフォーカス。さらに、地球から宇宙へと広がるフードテックビジネスの新たな展開と可能性について見ていくことにしよう。
宇宙と地球で共通する食糧問題の解決に向けて……
こうして今、食分野から循環型社会を目指す日本のフードテック企業は、宇宙と地球で共通する食糧問題の解決に挑もうとしている。地球上の資源が限られている以上、将来はタンパク質に続く栄養危機(ビタミン・炭水化物・脂質危機など)に迫られることも十分考えられる。そして、数百年後には人類が飽和状態の地球から脱出し、月や他の惑星で暮らす時代が訪れるかもしれない。
そんな未来を見据え、国内外の企業がいかなるアプローチで先手を打ち、人類を支える食の可能性を広げていくのか……。その無限大のビジネスチャンスとマーケットを狙って、今後、フードテックへの新規参入や投資がますます増えていくことは間違いないだろう。
※参考/JAXA・タベルモ(ちとせGP)HP、日本経済新聞、朝日新聞
≪記事作成ライター:菱沼真理奈≫
20年以上にわたり、企業・商品広告のコピーや、女性誌・ビジネス誌・各種サイトなどの記事を執筆。長年の取材・ライティング経験から、金融・教育・社会経済・医療介護・グルメ・カルチャー・ファッション関連まで、幅広くオールマイティに対応。 好きな言葉は「ありがとう」。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp
【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
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