都会で働くビジネスパーソンにとって、毎日の通勤はひとつの試練といえるかもしれない。 朝も夜もすし詰めの満員電車に長時間揺られて、心身ともにクタクタ&ヘロヘロ……まさに「痛勤」である。 そんな通勤ラッシュの苦痛を解消してくれるのが、首都圏を中心に鉄道各社で導入が進む「有料着席サービス」だ。定期券に数百円の追加料金を払えば、ゆったり座って乗車できるので、通勤客からの評判は上々。時間帯によっては、連日ほぼ満席になるほどの人気ぶりという。通勤電車の混雑緩和が足踏みする中、各社は最新型の特急車両を投入するなど、快適さを競ってサービスの拡充に力を入れているようだ。 そこで今回は、年々激化する有料着席サービス競争の背景と、首都圏の大手鉄道各社の動きにフォーカスする。
一方、首都圏で通勤ライナー・グリーン車などの有料着席サービスを展開するJR東日本も、2023年に中央線快速へグリーン車を導入すると発表。現在、運行区間の全44駅や車両基地などで、導入に向けたホーム延伸工事・線路改良工事などが進められている。
東京の中心を東西に走るJRの大動脈・中央線快速がサービスを開始することで、同線と並行して走る多摩エリアの競合各社(京王、西武)はもちろん、沿線客の獲得を狙う他の私鉄各社も、サービス体制の拡充・増便などの対抗策を打ち出してくることは間違いないだろう。
通勤客の「必ず座りたい」というニーズが高まる中、首都圏でますますヒートアップする有料着席サービス競争は、今後もしばらく続きそうである。
※参考/小田急電鉄・東武鉄道・西武鉄道・京王電鉄・東急電鉄・JR東日本HP、朝日新聞
≪記事作成ライター:菱沼真理奈≫
20年以上にわたり、企業・商品広告のコピーや、女性誌・ビジネス誌・各種サイトなどの記事を執筆。長年の取材・ライティング経験から、金融・教育・社会経済・医療介護・グルメ・カルチャー・ファッション関連まで、幅広くオールマイティに対応。 好きな言葉は「ありがとう」。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
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【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
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