かつて東京・秋葉原を中心に一世を風靡し、その後、全国に広まった大型家電量販店。 考えてみれば、昨年から4K放送が始まりテレビの販売台数の増加に期待がかかったが、数十万円もするテレビに対して、簡単に財布のひもは緩まなかったようだ。さらに冷蔵庫、洗濯機、パソコン、Blue-rayなどの家電もそうそう頻繁に買い換えるものではない。 テレビや洗濯機などが店頭で飛ぶように売れたのは過去の栄光で、最近、大型家電量販店の売り上げが伸び悩んでいることは、みなさんもご存じの通り。しかし曲がり角にさしかかっている大型家電量販店が、手ぐすね引いて現状に甘んじているわけではない。新たな市場への挑戦に動き始めているのだ。主要各社の動きを見てみよう。
また、その配送システムも話題で、ヨドバシエクストリームと呼ばれる独特の配送車が、ネット注文を受け付けるとすぐに稼働。基本的には即日配送で、しかも配送料は無料だ。ヨドバシのネット通販は早くて便利と有名だ。こうしたネット通販へのシフトは、あきらかにアマゾンを意識したものとされる。家電量販店を脱して、通信販売大手へと進出したいという意気込みの表れだ。
── 以上にあげたのは、大手家電量販店の新しい動きの例だが、中小の量販店でも新たな取り組みは始まっている。共通しているのは、このインターネットの時代に、大型店舗で声を張り上げて安売りをアピールしているだけでは、取り残されるのは目に見えているということ。
もしかして10年後、家電量販店は街から姿を消しているかもしれないともいわれている過酷な状況下にある。それほど、大手家電量販店では急激な変化が、いま起きている。
≪記事作成ライター:小松一彦≫
東京在住。長年出版社で雑誌、書籍の編集・原稿執筆を手掛け、昨春退職。現在はフリーとして、さまざまなジャンルの出版プロでユースを手掛けている。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp
【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2015.07.17
2009.10.31