どうすればセンスある行動や態度を身につけることができるのだろうか。 センスとは行動・態度や結果に表れて初めて「センスがある!」という評価になるのだが、その下にある部分とは何だろうか。何があれば行動や態度に表れるのだろうか。
ビジネスの成功やビジネスパーソンとしての成長に、ビジネスセンスが重要であることに異論のある人はいないだろう。
前回、センスがいいと称賛される人は、明らかに並みのセンス人とは結果が異なること、そしてその異なる結果を出すには、センスのある行動が必要であることを紹介した。
では、どうすればセンスある行動や態度を身につけることができるのだろうか。
センスとは行動・態度や結果に表れて初めて「センスがある!」という評価になるのだが、その下にある部分とは何だろうか。何があれば行動や態度に表れるのだろうか。
センスある判断をするには
センスある行動や仕事の仕方を選択するには、センスある判断基準が必要となる。よく考えれば、毎日の仕事は判断の連続だ。仕事は常に変化し、常に対応策を考えねばならず、1本の電話、1本のメール、部下や上司からのひとつの依頼に対して、様々な判断材料を駆使して判断する必要がある。こうした小さな判断は1日に何度も起こるし、むしろ、こうした小さな判断の積み重ねがその人のセンスを評価づける。
また、意識していなくとも、実際には、問題を解決する正しい言動は何か、今より良い仕事のためには何をすべきか、周囲に負担をかけずより良い人間関係を築くにはどうすればいいかなど、瞬時に判断しながら意思決定しているはずだ。
大きな戦略転換や大きなトラブルが起きたときは、一人で判断できることは少なく、通常のサラリーマンでは、大きな決断を迫られることはなかなかないかもしれないが、小さい選択肢がいくつかある中で、的確な判断を下す、というのはセンスにかかわる重要なところだ。
特に、うまくいかないとき、トラブルになったとき、スムーズな対応策をとって解決策に結びつけるか、あるいは逆に対応に失敗し、火に油を注いでしまうことになるのか、双方の対応に大きな差があるとは思えなくとも、結果が大きく違ってしまうことなど、営業系の人にとっては、よくある話かもしれない。
マーケティングの施策や営業戦略の判断なども、適切な判断が必要な重要な領域だ。売り上げや利益、その後の顧客との関係性などにも密接にかかわってくる。
ベースとなるのは知識
ではそういう判断をするにはどうするか、前提となるのは、「知識」だ。ベースとなる知識や情報がなければ判断のしようがない。もちろん経験も含まれる。よくトラブった時に先輩に助言をもとめるのは、経験があるからだ。
知識がある人は、前提として、知識を得よう、学ぼうという意識が高い。適切な判断をするためには、知識を得るための学習が必要となるが、学習意欲の高い人は、固定観念にこだわらない人が多く、判断も柔軟だ。また、学ばない人に成長はない。
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