目で文字を読む読書──。 当たり前だった読書スタイルが一部で覆されつつある。CMなどでもご存じの通り、本を“耳で聴いて”楽しむスタイルが、ここにきて静かなブームを巻き起こしている。 それにしてもいったいなぜ……? そして、どんな楽しみ方が生まれているのか。新たな読書スタイルの流行の現場を探ってみた。
市場に出回る本の数は少なく、まだまだ過渡期
ちなみに気をつけなければならないのは、車を運転しながらのオーディオブックだ。スピーカーから流すのはいいとしても、イヤホンで聴きながらの運転は危険なのでやめたほうがいい。
さらに、これは過渡期の現象といえるが、まだ圧倒的に市場に出回っている本の数が足りないということもデメリットの一つだ。オーディオブックの普及は最近になって急に増えてきたため、まだまだ参入企業も少なく、そのため点数も少ない。ほしい本がオーディオブックになっていないという可能性もあるので、しっかりラインアップを確かめてから会員登録をしたほうが無難だ。そうしないとお金だけを支払ってほしいものが手に入らない結果になる。ただ、こうした点数の少なさは、徐々に解消の方向に向かうだろう。出版社の一部でも、事業として手がける可能性があるといわれる。
── オーディオブックは、まだ始まったばかりの新しい潮流。これからさらに大きな市場として育っていく可能性がある。しっかり見守っていきたいものだ。
≪記事作成ライター:小松一彦≫
東京在住。長年出版社で雑誌、書籍の編集・原稿執筆を手掛け、昨春退職。現在はフリーとして、さまざまなジャンルの出版プロでユースを手掛けている。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp
【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
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