昨年(2018年)12月、スマートフォンを使ったQRコード決済サービス「PayPay(ペイペイ)」で、クレジットカードが不正に利用される被害が次々と発覚。 PayPayを利用していないカード所有者の被害も発生しており、闇サイト群「ダークウェブ」上に流出したカード情報が悪用されたとみられている。 この問題を受けて、PayPayを運営するヤフーとソフトバンクは、カード情報を登録する際のセキュリティシステムを早急に変更。不正利用が起きた場合には、PayPay社が全額を補償すると発表したが……。 なぜ今回、同社のシステムが集中して狙われ、不正利用の被害が広がったのだろうか。
そうした中、キャッシュレス決済を官民一体で推進する国の政策も後押しして、QRコード決済の市場規模は2019年度に約6000億円、2023年度には約8兆円にまで拡大すると予測されている。市場の成長とともに利用者や導入店舖が増え、各社が競争することで新たなサービスが生み出される一方、その隙を狙って新手の不正利用が広まる恐れも十分に考えられるだろう。
各社でお得なポイントやキャンペーンを打ち出すのもいいが、まずは万全のセキュリティ対策を講じ、それをアップデートさせていくことが重要なのは言うまでもない。キャッシュレス決済の普及・拡大に向けて、より進化した次世代セキュリティシステムの開発・整備についても、官民が一体となって進めてほしいと願うばかりである。
≪記事作成ライター:菱沼真理奈≫
約20年にわたり、企業広告・商品広告のコピーや、女性誌・ビジネス誌などのライティングを手がけています。金融・教育・行政・ビジネス関連の堅い記事から、グルメ・カルチャー・ファッション関連の柔らかい記事まで、オールマイティな対応力が自慢です! 座右の銘は「ありがとうの心を大切に」。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp
【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
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