この秋のドラマ『僕らは奇跡ででいている』のウサギとカメの理論が面白いです。 従来の解釈と異なるウサギとカメの捉え方が、自己肯定感について考える助けになります。 セラピーの相談者には、自己肯定感が低く、ウサギになることでバランスをとる人も少なくありません。しかしそれで、心に潜む罠につかまることがあります。 ウサギとカメのウサギは、自分がすごいと証明したい、というのがこのドラマで言われたこと。ウサギをしても、自己肯定感の低さは本当に解消されることはありません。それがウサギ的自己肯定感の罠です 一方で、カメが生きる世界を知った時、自分のウサギ的側面から解放され、自分のありのままを受け容れることにつながります。 さて、ウサギとカメとは、何なのでしょうか。 そして、自己を肯定するプロセスとして教えてくれたことは、どんなことでしょうか?
自分へのダメ出しグセ。
おそらくそれは、人にも足りない所、イケてないところを見るクセになります。
それがウサギ的な視点に通じます。
もし自分のすごさが言えなければ、人のすごさを見つけて言ってみる、100個言えなくても、1個から。
おそらく言われた人も、きっとあなたのすごさを見つけてくれるでしょう。
人を基準にしてウサギになるより、その方がラクで健全に自分が自分で居られる簡単な方法です。 おそらく言われた人も、きっとあなたのすごさを1つや2つ、見つけてくれるでしょう。
そのうち、自分ならではの価値を自分でも認められるのではないでしょうか。
▶ それでも自己肯定感が上がらないなら
実は白状すると、ウサギの気持ちがよくわかるのも、私自身、自己肯定感が低かったからです。
一方で、悔しいかな、自己肯定感の高い人には、上に書いたようなワークをしなくても、
元々「自分が人からどう思われるか」という意味さえ、わからない人がいます。
「自信が無い人」という意味がわからない人もいました。
かと言って、自信満々なそぶりもなく、淡々と当たり前にやってしまうような人です。
セラピストとして、一輝のように祖父の言葉でくるっとカメに転換することが、とても難しいのも知っています。
長くセラピーに携わると、潜在的に自分を否定する材料をたくさん抱えた人の方が、ずっとずっと多かったからです。
その否定材料には、原因の無い罪悪感が混ざっていることがよくあります。
これらに由来する自己否定感は、上の方法ではとれないかもしれません。
今回、ここで書いたようなことだけでは、まだ無理、と感じた人は、私たちのようなフラワーフォトセラピストが。サポートする必要がありそうです。
お話しを聞いて心の奥にある感情まで分析し、花の写真で解放の仕方をお伝えできますから。
* 今回の写真は「公の場で自己肯定感がアップできる」ような写真です。
※ 一輝が発達障害ではないか、という意見もあるようですが、私は単に個性として捉えたいと思います。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2015.07.17
2009.10.31
一般社団法人フラワーフォトセラピー協会 代表理事
こんにちは。内藤由貴子です。花の写真でストレスを作る感情を分析、心理診断を行い、さらにその解消まで行うフラワーフォトセラピーのセラピストです。INSIGHTNOWでは、異色な存在かもしれませんね。このセラピーの普及のため、一般社団法人フラワーフォトセラピー協会を設立、講師の養成、セラピストの紹介を行っています。自身、色を使うオーラソーマ®をはじめ、セラピストとして16年あまりのキャリアです。このINSIGHTNOWでは、こころをケアに役立つようなコラムを書かせていただきます。よろしくお願いいたします。