マイクロプラスチックごみが警告する海洋問題~私たちができること~

2018.11.05

ライフ・ソーシャル

マイクロプラスチックごみが警告する海洋問題~私たちができること~

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ストローをきっかけとして、世界的な環境問題として関心を集めているマイクロプラスチックごみ。 コスト、資源、環境汚染、健康への影響など問題は山積みですが、地球の未来のために、美しい海を守り続けるために、なんとかしなければならないという思いが人々を動かしています。 マイクロプラスチックごみが警告する海洋問題は地球規模の課題であり、早急に検討しアクションをとらなければなりません。一人あたりの使い捨てプラスチックごみの量が世界で2番目に多いとされた日本でも、さまざまな取り組みが始まっています。各国が解決に向けて進む中、現段階での日本における対応についてお知らせしておきましょう。

レジ袋の有料化を義務づけるなど、今ごろか……という声も漏れ聞こえてきそうですが、これまでは小売店ごとに割引やポイントサービスなどの独自の対応がされてきました。今後は一律化されるので、消費者もエコバッグを常備するなど、ライフスタイルを再考するきっかけになるかもしれません。
引き続き、環境省ではプラスチック資源循環戦略小委員会を開き、2019年6月までに「プラスチック資源循環戦略」を策定する予定です。

また、各自治体や企業もさまざまな対応を検討しはじめています。
2018年8月、東京都は「プラスチック部会」を設置。レジ袋の無償配布の廃止や不法投棄対策などを議論してきた都廃棄物審議会が立ち上げたもので、使い捨てプラスチックの削減を促すしくみや再利用などを進めるべく、専門家などが議論をする予定。年内に中間まとめを発表し、2019年夏頃までに最終答申をまとめるとしています。

2018年9月には、化学業界の5団体が「海洋プラスチック問題対応協議会」を設立。プラごみが環境にどのような影響を与えるか、影響を緩和させる対策について研究するほか、ごみの排出が増えているアジアの新興国でプラごみの管理体制を整える支援を行う予定です。

私たちがまずできること=“4R”の徹底

クラウドファンディング,ソーシャルレンディング,マネセツ

私たちがプラスチックごみを出さないためにできることは、いったい何があるでしょうか。
基本は、なるべく使い捨てプラスチック製品を使わないこと、コンビニや小売店でも安易に受け取らず「NOレジ袋」「NOストロー」を伝えることです。

そして、利用せざるを得ない場合の大原則が次の4Rです。今後は4Rを実践することで、循環型の社会をつくっていく必要があるといえるでしょう。
■4R……リデュース(Reduce):プラごみを減らす
■4R……リユース(Reuse)詰め替え製品を購入し容器などを再使用する
■4R……リサイクル(Recycle):プラごみは分別回収を行い再生させる
■4R……リペア(Repair):修理して再度使う

2014年に発足したNPO法人「プラスチックフリージャパン(PFJ)」はプラ製品の削減を目指し、レジ袋、ペットボトル、カップ、ストローの使い捨てプラスチックの4大製品を使わないように呼び掛けてきました。マイボトル、マイバックの利用推進だけでなく、今後はマイストローも提案することに。これには個人でも賛同する人が増えており、ストローはステンレス製やアルミ製、紙製など、さまざまな代替品に切り替えられているのだそうです。

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