話題のAI(人工知能)。その活躍の場は、どこまで広がるか?

2018.10.31

ライフ・ソーシャル

話題のAI(人工知能)。その活躍の場は、どこまで広がるか?

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南青山リーダーズ株式会社

昨今、「AI(人工知能)」という言葉をかなりの頻度で聞くようになった。東京ビックサイトにて「人工知能/ビジネスAI2018」が開催され、人間とAIが複雑な会話をする光景が、数多くのメディアで報道された。技術進化に伴い、これからは人間にしかできなかったさまざまな作業をロボットがこなすようになっていく。すでに、客の人数や希望を把握し、テーブル番号に案内する飲食店のロボットや、中華料理店でひたすら餃子を作るロボットも珍しい光景ではなくなっている。これはコンピュータロボットと呼ばれるものだが、今後は複雑な会話を通して高度な接客ができるAIが、身近な存在になっていくはずだ。このように、未来をAI担う最先端技術はすでに数多くの分野で活用され、実用化されているものも多い。未来はもう現実のものとなっているわけだ。そこで今回は、このAIがどのような分野で、どのように活用され始めているのかについて紹介しよう。

【キッチンシステム】
2018年8月にベルリンで開催されたヨーロッパ最大の家電見本市「IFA」では、パナソニックが「人の動きを感知して家電が調理を支援する近未来のキッチンシステム」を提案した。
キッチンに調理する人が立つと、メニューや調理方法がネットにつながったプロジェクターから調理台に映し出される。そして調理を始めると、オーブンのドアが自動で空いたり、作業を終えると包丁やまな板を洗う洗浄機が現れたりと、人の動きや作業の状況で、キッチン自らがさまざまなサポートをしてくれる。

【コールセンター業務のサポート】
クレーム処理などをする企業のコールセンターなどでも、AIを活用しているところがある。
音声認識機能で顧客との会話を文字に起こしたり、会話内容を分析したりして、さまざまな情報をオペレーターに提示している。すでに大手銀行などで導入され、顧客満足度の向上などにつながっているようだ。

【記事作成】
新聞社やテレビ局などでは、AIを活用した記事作成が進んでいる。
神戸新聞社ではこの夏、高校野球の地方大会の試合経過などを伝える記事を自動で執筆するシステムを採用。ツイッターでその記事の発信を始めた。
大会のデータや過去に記者が書いた記事などを学習し、試合データを読み込ませることで、わずか1秒あまりで試合経過をまとめた記事執筆が可能に。他の大手新聞社でも、文章を要約して記事化するAIの活用などがスタートしている。

【自動車の自動運転】

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自動車の自動運転技術も、かなり実生活に近づきつつある技術だ。
画像認識や音声認識などの機能を活用し、歩行者、対向車、信号、標識などを認知。駐車していた車が突然動き出すような状況を察知する技術も向上し、人間の運転と同様もしくはそれ以上の運転技術を可能にする研究開発が進められている。
この技術は、人間が見落としがちな危険を察知することもできるし、疲労や感情の乱れがなく常に安全運転できるとして、交通事故の減少につながると期待されている。

【クレジットカードの不正使用検知】
個々のユーザのクレジットカードの使用状況、利用パターンなどを学習し、通常の利用パターンから大きくずれた行動などを検知するAIの活用も進んでいる。カードの不正使用をいち早く発見し、カード会社からユーザに連絡がいくようになっている。
自動学習等の精度の高まるに従って、将来的にはクレジットカード詐欺などの被害が大幅に減少するのではないかと期待されている。

次のページますます進化するAIの将来像と課題は

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