SNS映えで人気の〈グランピング〉は、経済効果をもたらすブームとなるか?

2018.07.10

ライフ・ソーシャル

SNS映えで人気の〈グランピング〉は、経済効果をもたらすブームとなるか?

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南青山リーダーズ株式会社

今年もアウトドアのレジャーにうってつけの季節がやってきます。 海やプールでのウォータースポーツや、山登りにハイキング、バンガローやキャンプでのバーベキューなど、家族や友人と楽しむ時間が増えそうですね。 キャンプといえば、ボーイスカウトや学校の課外活動で経験した人が多いことでしょう。自然の中で新鮮な空気を吸って遊び、夜はキャンプファイヤーで楽しく過ごしましたよね。でも、テントの中は寝心地がイマイチだったり、思わぬ虫に遭遇したり、朝夕の気温差が激しいなど、快適とは言えない部分が多いのも事実。そんなキャンプのイメージを覆す、新しいアウトドアの楽しみ方として人気があるのが〈グランピング〉です。キャンプの潜在需要を掘り起こす経済効果が期待されている〈グランピング〉とは、いったいどのようなものでしょうか?

そして、なにより〈グランピング〉は食事が豪華です。食事を自分たちで用意する必要がなく、シェフが腕をふるったコース料理がサーブされるのが一般的。おいしいディナーを堪能したら、テーブルサイドには蝶ネクタイをしたソムリエがつくパターンも。自然に囲まれた静かな空間で、ワインやシャンパンを片手に贅沢な気分を味わえるというわけです。

鳥の声で目覚める朝。雄大な山々のダイナミックビューや、木漏れ日あふれる森の中で、朝の光を浴びるのは気持ちがいいことでしょう。さらには食事の準備をする煩わしさもなく、目の前に運ばれてくる美味しそうなブレックファーストとくれば、リフレッシュできることは間違いなさそうですね。このように、キャンプにさらなる快適性を求め、ラクに楽しめる、いいとこ取りをした結果が〈グランピング〉なのです。

グランピングブーム、到来なるか?

夜のテントはキャンドルで幻想的に(画像はイメージ)

そうはいっても、「そんなのキャンプじゃない」「邪道では?」……。キャンプ愛好者からのそんな声が聞こえてきそうですが、そのほかにも「自然の中で非日常の世界に身を置き、自分たちで工夫をするのが楽しい」「キャンプのよさは、むしろ不便さにある」という声もあがっているようです。

確かに、従来のキャンプは火を起こすところから始まり、飯盒(はんごう)でご飯を炊いたり、カレーをつくったり、バーベキューをしたり。水道施設がない場合は、協力して川や沢の水を汲んでくることもありますね。でも、汲みたての水で淹れたコーヒーや水割りのなんとおいしいことか! 額に汗して働いた苦労が報われる……これこそがキャンプの醍醐味というものでしょう。
しかしながら、もっぱら最近のキャンプ場は設備が整っているうえに、キャンプグッズも充実しているので、キャンプは以前よりも便利で快適なものになっているようです。そうした変化の中でキャンプ上級者たちは、キャンプ本来の楽しみ方と、さらにはキャンプだからこその不便さ(奥深さ)を実感しているはず。

利用料金もそれなりの、ラグジュアリーな〈グランピング〉

そうしたキャンプ上級者は別として、実際にキャンプ経験のない人が大勢いるのも事実です。「自然は好きだけれど虫が苦手でアウトドアは遠慮していた」「一度やってみたいけれど、準備が大変そうで二の足を踏んでいた」「キャンプグッズを揃えるのはお金がかかる」「やっぱりトイレが心配」など……。

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