これまで5年間ほど弊社で採用してきた 「ふで文字名刺」 がちょうど年末で切れたので再発注したところ、 発注先から、サービスを停止したため 「増刷できません」 という返事が戻ってきました。
「ふで文字名刺」、結構気に入っていたんですけどね。
残念です。
そこで、早速新しい名刺を作成することにしたのですが、
「さて、どこに頼もうかな・・・」
と思った時に某サイトでたまたま目に入ったのが、
「無料お試し名刺」
のバナー広告でした。
やはり
「無料」
という言葉にはパワーがありますね。
早速クリック。
飛び先のWebサイトで台紙のデザインを選び、
名刺の表に表示する会社名や所在地、役職などを入力。
名刺の出来上がりイメージを確認して、
決済ページまでとりあえず進んでみました。
名刺代は確かに「0円」でした。
しかし、次のぺージに進むと
「送料」、そして「プロセス料」
というよくわからない費目が表示されます。
「送料」はまあいいとして、
「プロセス料」って翻訳すれば、
「手数料」
ですよねぇ・・・
この「送料」+「プロセス料」は、
発注から納品日までのリードタイムで値段が違います。
例えば、お試し名刺を250枚作成するとして、
納品日が3週間後だと900円弱、
1週間短い2週間後の納品の場合で約1600円です。
まあ、細かいことはいわずに、
単純に値段だけ見れば大バーゲンセール。
メチャクチャ安い!
とてもいいんですけどね。
でも、結局発注はしませんでした。
なんだか気分がすっきりしなかったからです。
「お試し名刺」は本体分はタダですが、
送料だけは別途ください
ということなら
「無料」
と謳うのも納得します。
しかし、「プロセス料」という手数料が
加算されるのであれば、それはやっぱり
「無料」
じゃないだろうというのが、
エンドユーザーとしての率直な感想ではないでしょうか。
まあ、このようなセールステクニック、
このケースでは、
「ローボールテクニック」
(最初に相手が承諾しやすい提案をして、
後から別のオプションや費用を追加していく方法。
一度その気になったら、なかなか途中で止めにくいという
「一貫性」の心理を突いたものです。)
が使われていますが、
従来からよく行われてきたものですし、
法的、あるいは倫理的に大きな問題があるとは思いません。
しかし、このところの一連の偽装事件の発覚のために
人々が、企業の言動に対して疑り深くなっている昨今、
『影響力の武器』や『亜玖夢博士の経済入門』
で紹介されている、
人間心理の盲点を突いたセールステクニックの利用は
なるべく避けた方が賢明ではないかと思うのですが・・・
ところで、最終的に私が名刺を発注した会社は、
3年ほど前にキャリアカウンセリング用のカードを
作成をお願いしたところでした。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。