フットサルをご存じでしょうか?5人制のミニサッカーのことです。 日本のフットサル人口は今や100万人とも言われる規模に、それはなぜ?
1993年日本初のプロサッカー「Jリーグ」が開幕し、サッカーブームが起こりました。この影響を受けて1994年東京都世田谷に人工芝のフットサルコート施設が出来ました。
そして、このフットサルなるスポーツは多くの人々に支持を集め競技人口も今や100万人とも言われる規模になったのです。
施設数をみても2006年で500施設を超え、コート面数は1200を超えました。
この成長の背景は大きく3つあると思われます。
1)不動産活用フォーマットとしての扱いやすさ
小規模・低投資であること。
テニスコート・駐車場・レジャー施設遊休地・屋上などの転用が主流です。
2)フットサルのプレー特性
・人工芝でのプレー
常緑のピッチでの夜のプレーはテレビで観るサッカーの試合そのままの体験ができます。
・ボールタッチ数
通常の11人制の草サッカーの場合、ポジションによっては1試合に数タッチしかボールに触らなかったということもありますが、フットサルは狭いコート(国際規格で20m×40m)で少ない人数の関係でボールタッチ数は普通のサッカーの10倍以上と言われており、サッカーやった感が味わえる。
小さいから楽だと思いがちですが、実はフットサルを真剣にやるとゲーム
展開が速いのでハードです。
3)チーム増殖現象
グラスルーツでの通常のチームスポーツはその競技の出身者が学校・職場・地域単位で集まり結成され、プレー機会を求めて活動します。
フットサルの場合、施設ができるとその周りにチームがどんどん出来ていくという不思議な現象が起こりました。
実は1970年頃から小学校の高学年の体育ではボール競技種目はバスケットとサッカーが導入されています。現在30代後半の人を筆頭に多くの人たちが「ちょっとだけサッカー」の体験をしています。この気軽さがスペースコミュニティーを中心とした活動チーム増殖を促しています。
実に様々な組み合わせやアイデンティティーによるチーム編成がなされて
います。男女混合やレベル別のゲームマッチがあるのも特徴です。
3つを綜合した最大の特徴は競技経験者の枠組みを超えたプレーヤーの存在と言えるでしょう。
競技技術専門性の高いスポーツアイテムは気軽にできません。例えば柔道や剣道を気軽に?とはならないでしょう。サッカーも同様だったのがフットサル施設の登場で変わってしまったのです。
やってみたかった!が簡単にできる環境提供がビジネスにならないわけがありません。
実はこの流れは30分サーキットスタジオなどの隆盛と符号すると思いませんか?
いかにも日本的なアクティビティーサービスビジネスのヒントになるのでは?
(こんなこと考えてるのは小生だけでしょうか?:笑)
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