一連の食品偽装事件は、ついにマクドでトドメを刺した。そんな予感がする。その結果、今後重大な変化が起こるのではないだろうか。キーワードは二つ、「偽装」と「法改正」である。
そして食品偽装事件である。話を今年に限ってもミートホープ社、白い
恋人、赤福餅から船場吉兆と食品偽装事件が引きも切らずに起こった。
吉兆で終わりかと思えば、今度はマクドである。この問題の根は相当に
深いと考えられる。
幸いなことにどの事件でも食中毒などの直接的な被害は出ていない。だ
から飲酒運転が幼い子どもたちが犠牲になったことを思えば、その社会
的なインパクトは小さいかもしれない。しかし吉兆やマクドのケースが
明らかにしたのは、現在の環境での『偽装の容易さ』だ。
吉兆のやり方などは「まさか、あの吉兆が消費者をだますはずがない」
という顧客心理を逆手に取っただけ。手の込んだ偽装工作をしているわ
けではない。まだ詳しくはわかっていないけれどマクドの一件もにたよ
うなものだろう。
ということは、それぐらい現状の管理体制すなわち法体系には不備があ
るということではないのだろうか。実際の健康被害が出ていないとはい
え食の安全に対する関心は極めて高い。この二つをあわせて考えるとき
近い将来、食品関連の法改正が行なわれる可能性はかなり高いと思う。
そのとき、どの業種・業態がダメージを受けるのか。また、どんなビジ
ネスチャンスが生まれるのかを考える。これがマーケッターに求められ
る重要な資質『MY(マクロ&未来を読む』だと思う。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2009.10.27
2008.09.26