相応のコストをかけて、販促テクニックを活用した販促施策を展開する場合、見込み客の視点に立って、実際に購買意欲が喚起されるかどうか、しっかり考えないと残念なことになります。
どうせなら無料ではなく、
特別お試し料金300円
といった価格で通常配達する弁当を試してもらったほうがよほど効果があるでしょう。
そして、さらに「空回り」してるなと思ったのが、事前に頼んであった個数よりも多めにお弁当を置いていったことです。
つまり、食べる人数よりも弁当が多く、余ってしまう状況。
そのほうが喜んでもらえると思ったのかもしれません。しかし、生ものです。
当日中に食べる必要があるし、いくら無料とは言え、廃棄するのはなんとももったいない!
なんとか、家に持ち帰ってもらうなどしてさばいたのですが、
「なんだかなあ・・・」
というところ。
つまり、彼らが多めに弁当を配布したことで、見込み客たる私たちは喜ぶどころか、
「いい迷惑」
とネガティブな感情を抱く結果となった。
いやあ、これほどチグハグな販促施策を体験したのは初めてです。見込み客がどんな気持ちになるか、ほとんど考えていないのではないかと思わせるものですよね。
しばしば、販促企画では、
売ること
にばかり意識が集中してしまい、
対象見込み客の心理(の変化)
を考えることがおそろかになりがちです。
この宅配弁当サービスの販促施策が、顧客獲得にどの程度の効果を発揮できたのか、気になるところですが、ともあれ
反面教師
として学ばせていただきます。
*ジェネシスコミュニケーション
http://www.genesiscom.jp/
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。