自分のことを他者に伝える場合の方法をその「目的」で分けると大きく2種類あります。 「自己呈示」と「自己開示」です。 ネットツールはこの2つの方法に応じて今後は明確に使い分けられていくことになるでしょう。
また、相手の投稿に対しての反応、すなわち
・「いいね」をポチるかどうか
・「コメント」をするかどうか
も「自己呈示」の1種ですが、これも結構気を遣いますよね。
確かにちょっと疲れる・・・(笑)
「自己呈示」は要するに
「見せたい自分」
をフェイスブックやツイッターという
「ステージ」
で演じているようなものです。
たまには楽屋に戻って素顔に戻り、
「あーやってらんねーな・・・」
などとつぶやいてみたいもの。
まあ、ツイッターへの投稿はそもそも
「つぶやき」
と言われるように、自己開示的な投稿がある程度許容されてきましたが、近年はユーザー数の増加により、数年前と比較すると、やはり
「自己開示」
はやりにくくなっています。
このところ、スマートフォンで利用できる
「LINE」
の利用者が急成長していること、また、恋人同士2人だけで利用できるアプリ
「Pairly(ペアリー)」
の人気が高まっているのも、親密な相手とだけとクローズドなやりとりができるから。
もはやフェイスブック、ツイッターではやりにくい
ぶっちゃけトーク=「自己開示」
が存分にできるからでしょう。
社会において多様な人々と関わりながら生きる私たちは、
・自己呈示
・自己開示
の両方を必要とします。
したがって今後、フェイスブックやツイッターは基本的に
「自己呈示」
に適したネットツールとして活用し、一方、「LINE」や「Pairly」のようなアプリは、
「自己開示」
のネットとして活用する。
このような、目的に応じたツールの使い分けが明確になっていくものと思われます。(逆に言えば、この使い分けを意識しないと、「炎上」するリスクが高まるということです)
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2012.11.08
2012.12.01
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。