顧客とのデジタル接点は、最も人目につくブランドの顔になりつつあり、それは、どの会社もソフトウェアカンパニーになる必要があるということを意味します。
ノートパソコン、タブレットPC、スマートフォン、ガラケーなど、利用するハードウェア(デジタル機器)が何であれ、私たちはインターネットを通じて、上記のようなソフトウェアに頻繁にアクセスするようになっています。
したがって、そうしたソフトウェアのインターフェイスは、企業、製品のイメージを形成するブランド要素としての役割を果たしているのです。
『ベロシティ思考』では、以下のような指摘がされています。
“顧客とのデジタル接点は、最も人目につくブランドの顔になりつつあり、それは、どの会社もソフトウェアカンパニーになる必要があるということ、つまりテクノロジーを使ってブランド価値を伝える方法を学ぶ必要があるということを意味する。”
“アクセスしやすいスムーズな体験を提供するために、あらゆる接点での顧客体験を理解し、実感し、進化させることが大切である。”
これまで、主としてマスメディアを通じた広告が、企業・製品のブランドイメージを形成することに大きな役割を果たしてきました。もちろん、まだまだマスメディア広告の役割には大きいものがありますが、マスメディア以上に頻繁に接触され、ブランドイメージを良くも悪くも変えてしまうのがデジタル機器を介して消費者が接触するソフトウェアなのです。
今後、企業がドメスティックなブランドで止まるにしろ、グローバルなブランド確立を目指すにしろ、デジタル接点における顧客体験を優れたものにすることにブランディングの重点を置かない限りは成功はない、と言えるのではないでしょうか?
『ベロシティ思考-最高の成果を上げるためのクリエイティブ術-』
(アジャズ・アーメッド、ステファン・オランダー著、白倉三紀子訳)
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。