5月7日の発売以来累計5000万本を突破したアクエリアス ゼロ。8月に入ってさらにスピードは加速し、1億本の大台も視野に入っているという。その背景には「成功すべくして成功したマーケティング計画」が存在することが、日本コカ・コーラ、アクエリアス ゼロ担当マネージャーへの取材から明らかになった。
■マーケティングマネジメント
よい製品を作っただけではモノは売れない。環境の変化を掴んで市場のニーズ、未充足ニーズ・市場機会を明確にし、ターゲットをはっきりさせる。ターゲットのKBF(Key Buying Factor=購買決定要因)を洗い出し、競合の動きを察知し、勝てる要素(KSF=Key Success Factor)を設定する。製品の「価値」を消費者まで確実に伝達して売る「しくみ」を構築すること。その一連の「マーケティングの流れ」をモレ抜けなく設計することが重要なのである。
仕事は「段取り八分」ともいう。その意味からも、2010年から始まっていたアクエリアス ゼロの開発計画は、確実に「成功すべくして成功する」ことを狙った周到なマーケティングの勝利だということができるだろう。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。