マーケティングを考える時の重要な視点がPEST(※)。そのポイントは「今どうなのか」ではなく「この先どうなるか」を考えることだ。では、これからの高齢者は、どうなっていくだろうか?
彼らにとってiPadは実に相性がいい端末だ。ケータイでは画面が小さいために見づらいけれど、iPadなら見やすい。パソコンはキーボードを使うのが面倒だが、iPadなら直感的に操作できる。子どもが喜ぶiPadは、お年寄りも喜ぶデバイスなのだ。
10年後の60代はどうなる?
マーケティングのPESTを考えるときに、最も重要なのは時間軸を意識することだ。5年先、10年先をどう読むか。未来を予測するのは、決して簡単なことではない。けれども、ほぼ確定している未来もある。
人口推移である。10年後、60歳になる人が何人いるかは、現時点でほぼわかっている。いま50歳の人たちが、10年後に60歳となるわけだ。ということは、10年後の60歳マーケットがどのようになるかは、今の50代を見れば予想がつくだろう。
そう考えれば、GMSいわゆるスーパーマーケットが、今後どう転換すべきかも見えてくるのではないか。インターネットが更に高速化し、使いやすいデバイスがより進化した上で、ネットで買物をするのが当たり前の人たちが、消費者の大多数を占める時、流通はどのような姿になるのか。
それこそ、地球上にある「AからZまで」の品物すべてを揃える企業が、唯一自社開発した携帯端末を使ってやろうとしていること、ではないだろうか。
※PEST:マーケティングを考えるときに重要なマクロ環境要因
Political:政治的要因
Economical:経済的要因
Social:社会的要因
Technical:技術的要因
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