『宣伝会議』の「座談会記事」において、ミツカンの安田氏(広告、PR、商品ブランドサイト担当)は次のように述べています。
ところが、「ステータス」、あるいは「横並び」といった他者を意識した選択ではなく、自分なりの独自の価値観に基づいてブランドを選択する人が増えてきた今、企業が一方的に押し付ける
「世界観」
にはなかなか共感してくれなくなったものと考えられます。
幸い、アイサイトの場合、まだ競合他社が採用していない最先端の技術であり、明確な差異を示すことができたため、
「購入すべき理由」
として、理性的な訴求が効果的でした。
しかし今後、競合他社が類似の技術で追いつき、機能上においては差異がほとんどなくなった時には、やはり
「感情訴求」
の重要性が増してくるでしょう。
(もちろん、どうやったら、感情レベルで消費者の心を 掴むかというのは難しい課題です。)
昨日の記事で示したとおり、感情レベルで消費者の心をつかむことと同時に、
理性的なブランド選択に資する「購入すべき理由」をも示すことが重要です。
したがって、対消費者コミュニケーションにいては、状況に応じた最適な
「感情訴求」と「理性訴求」のベストバランス
を模索しなければならないと言えるでしょう。
引用文の出所:
『宣伝会議』(2012.7.15)
『販促会議』(July 2012)
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。