行動経済学の権威、ダニエル・カーマンは、私たちの「思考(判断や意思決定)方法」には「2つのシステム」があることを示しています。
この「精緻化見込みモデル」は、様々なカテゴリーの商品に対して意思決定プロセスが異なることを説明するモデルとして有益でした。ただ、実際に、マーケティングコミュニケーションを組み立てることにはそれほど役立たなかったのが実情です。
しかし、前述したように、行動経済学では、意思決定に影響を与える様々なヒューリスティックス、バイアスについての豊富な知見があり、実は、マーケティングコミュニケーションでは、行動経済学的知見を意識的(あるいは無意識的)に活用してきたのです。
したがって、消費者行動の理解を深めるためには、積極的に行動経済学を学ぶことをオススメしたいと思います。
*参考記事
『デュアルプロセッサ・ブレイン』
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。