居酒屋のつぼ八が業態の多角化のため、3月31日に横浜伊勢佐木町にパスタ店を開業するという。(3月2日付日経MJ)。5分以内に調理をする。中心価格帯は500~780円。ターゲットは「時間を気にする男性客」だという。だとすると、ある強大な競合の存在が浮かび上がってくるのだが、つぼ八はどのように戦えばよいのだろうか?
マクドナルドはファストフードなので、要員との接触と商品の受け渡しというプロセスは1回限りだ。また、「スマイル0円」ではあるものの、スターバックスなどのカフェと比べると量産体制・流れ作業の感が否めない。
では、つぼ八の「ネオジパング」はどうか。カウンターということは、フードコートにありがちなセルフサービスではない。オーダーを取る。水やフォークなどの食器を配膳する。注文品を届ける。支払いを受け取るという、短時間ながら最低4回の接触ポイントがある。そこで、どのような好印象を与えるプロセスを設計し、スタッフの接客を提供するのかがカギである。
開業は3月31日だという。つぼ八の「ネオジパング」がどのような、4P+3Pを提供してくれるのか、期待を込めて待ちたいと思う。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。