2月11日付日経MJによれば、「カフェ市場」がさらに激戦化するらしい。そのトリガーを引くのはドトールだ。いかなる戦略なのか、考察を交えて記事内容を見てみよう。
但し、スタバとの価格ポジションで棲み分けするだけでは勝てない。新たな競合は「マクドナルド新型店」だ。都内を中心にオシャレでゆったりとした店舗に順次改装中である、「QSCA」の「A」を強化しているのだ。但し、コーヒーの値段を見てみると、「プレミアムコーヒー化」して価格は100円そのままで味を格段に引き揚げ、オリコンの「買いたいコーヒー第一位」の座に輝いたものの、現在は120円を経て140円に値上げされている。それだと、いくら店舗をキレイにしても「業界標準」である「中価値戦略」になってしまう。
マクドナルドも価格は問題とみているのであろう。そこで、ひとまず2月限定で価格を100円に値引きするキャンペーンを開始している。その反応いかんでは、価格下げを断行し、やはりグッドバリュー~スーパーバリューの戦略ポジションを取りに来るのだろう。
カフェ戦争はドトール・スタバ・マクド三つ巴の構図が浮き彫りになってきた。各社がどのように動き、戦略を強化していくのか見物である。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。