JR東日本のエキナカ自販機に、この春ユニークな商品が登場する。それはどのように企画されたのだろうか。
以上のことから、同社は「ポンジュースのゼリー飲料」を作れば、朝のお目覚め&朝食代替と小腹満たしの需要という1粒で2度オイシイ製品ができるのではないかと考えたのである。そうして作られた商品が、「飲むゼリー『愛媛みかんまるごと1 個 ゼリーPOM』」である。
データから読み取られた需要に応えるため、「1本でみかんまるごと1 個分が摂れる」をコンセプトにし、愛媛県産温州みかんのみを使用して、内皮ごと搾る製法で果汁を搾り、小腹満たしにもぴったりな寒天ゼリーを使用した食感が残るゼリー飲料に仕上げたという。
ユニークな商品の作り方。それはまず、顧客のニーズ、購買行動を捕まえる情報を収集すること。そして、その情報をしっかりと読み込んで活かすことだ。基本といえば基本であるが、一般の自販機の例にあるように、そもそもその情報が取得できない環境にある場合もある。しかし、「とにかく顧客のことを知ろう」という意志のもとに仕組みを整え、商品企画に活かしたこの事例からは学ぶべきところがあるだろう。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。