エコオヤジはイケイケの夢を見るか?:バブル20年調査から

2011.03.10

ライフ・ソーシャル

エコオヤジはイケイケの夢を見るか?:バブル20年調査から

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

 「そうか、もう20年も経つのか・・・。」 ある調査のリリースを見て、つい遠い目をしてしまうのは、筆者自身が世代だからだ。「バブル世代の実態を調査」したという。

-------------------<詳細版より引用>--------------------
「日常の中に不満が多くある状態(27.1%)」「多くのことがマンネリ化している状態(17.6%)」「練ること、家で一人で休んでいる時に幸せを感じる(51.8%)」といった回答が目立ち、内向きで保守的な傾向が伺えます。
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 分析を監修した山田昌弘・中央大学教授(社会学)がコメントしている。

-------------------<詳細版より引用>--------------------
「20代の草食男子は、やりたくないことをやらずに済むことを最優先に考える、新たに知識や経験を吸収する姿勢や新しいことに挑戦する行動も欠けている。最近では、費用対効果を考えてから消費行動をする“コスパ世代”(=コストパフォーマンス世代)と呼ばれるだけあり、実現性が低いものは敬遠するという判断傾向から、自己成長を促すチャンスを失ってしまっている。草食男子が「エコイケ」世代から学ぶべき要素は多いにある」
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 「エコ(economy)でイケ(ていた頃を忘れられない)」オヤジたち。そんな豹変して牙が抜けた肉食獣が、草食を嗤うのはあまりイタダケナイ気がするのは筆者だけだろうか。抜けた牙では肉も食えず、economyに草を食うのみ。ダイエットで脱メタボを果たした筆者も、リバウンドを気にしてランチはサラダだった(←事実)。
 20年前のイケイケはもはや夢。「エコイケ」になったからには、オヤジたちも静かに黙すが華ではないだろうか。

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コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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