「そうか、もう20年も経つのか・・・。」 ある調査のリリースを見て、つい遠い目をしてしまうのは、筆者自身が世代だからだ。「バブル世代の実態を調査」したという。
「エコイケ」である。筆者もごみの分別には気を遣うし(?)、環境負荷軽減のためクルマに載らなくなって10年が経つ。立派な「エコイケオヤジ」なのかもしれない。
でもね・・・。気になるのが調査の詳細版にある、趣味の変化だ。
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1980年代後半のバブル期の趣味・娯楽:1位「お酒」(38.3%) 2位「スキー・スキューバー」(27.3%) 3位「クルマ・ドライブ」(27.0%) 4位「ゲーム」(23.0%) 5位「買い物(DCブランド購入、着用)」(22.3%)
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DCブランドに身を固め、スキー・スキューバにクルマで彼女を連れてって、仲間とは一気飲みで大騒ぎ・・・。おお、輝かしき時代。
それが20年経ってどうなっているのか。
-------------------<詳細版より引用>--------------------
現在の趣味・娯楽:1位「パソコン・インターネット」(63.7%) 2位「国内旅行(温泉など)」(30.5%) 3位「お酒(28.5%)」 4位「ウォーキング」(20.7%) 5位「ペットの世話」(19.5%)
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ちょっと寂しくないか? パソコン、ネットで時間を潰し、「最近の若い者は海外旅行に行かなくていかん!」とか言いながら、自分は温泉に行き、たまにお酒を飲んで、あとは散歩と犬の世話?「エコイケ」の「エコ」は「economy(=節約すること・安価な)」なのだろうか・・・。
だが、我が身を振り返ってみれば、クルマに乗らなくなって手放してはや10年。ブランドものも好きだが、それにユニクロを合わせてしまうことにも抵抗はない。確かに仕事以外でもネットにつながっている時間は長いし、ランニングは無理しないスピードなのでウォーキングと大差ない。熱帯魚を可愛がってせっせと世話をしていたこともある。 あれ?オレはしっかりと「エコイケ」なのか?でも、「エコ」はわかるが、何が「イケ」なのだろうか?
恐らく論拠はかつての「生き様」に関してだろう。
-------------------<詳細版より引用>--------------------
バブル当時の「エコイケ」は、「やりがいのある自分のテーマや目標に向かって、背いっぱい努力をしていた(46.9%)」「休日出勤や残業が多く、仕事ばかりしていた(33.2%)」と回答し、“24時間戦うビジネスマン”として活躍し、仕事に情熱を注いだ彼らでした。
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2015.07.17
2009.10.31
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。