1月12日付・日経新聞1面の連載コラム「企業 強さの条件」第7部の初回は工作機械数値制御装置の最大手・ファナックが紹介された。そこから学ぶべき点は多い。
プライシング(価格設定)はマーケティングの最重要事項の一つだ。なぜなら、製品を作り、販路を構築・維持し、広告・販促で商品を知らしめるといういわゆる「マーケティングの4P」である施策展開は、プライシング以外は全て「コスト要因」だからだ。それを間違えば、全ての活動はムダになる。
もう1つファナックの事例から学びたいことは、「まずは目標を定める」ということだ。
ビジネスの世界だけでなく、「PDCA(Plan・Do・Check・Action)サイクル」という言葉は広く浸透している。計画を立て、実行し、進行管理をし、改善する。その「PDCA」に「O」を加えて「OPDCA」とする場合が昨今多い。「Objective(目標)」だ。実行計画の前に、しっかりとした目標を定め、それでいいのかを熟考してから走り出すことも忘れないようにしたい。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。